抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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圧延用ロールは通常,圧延機に組み込まれて回転しながら金属材料を通すことで,その材料を成形したり表面状態を整える工具である。金属の種類や圧延方法,圧延機によって重要視される特性が変化するので,それに対応して圧延用ロールの種類も多くなる。本稿では,鉄鋼で熱間薄板圧延に用いられ,さらには圧延材と直接接触するロール(ワークロール)を中心に述べた。まず,鉄鋼用のロールの製法(鍛造,鋳造,粉末焼結),材質・化学成分・特性(鍛造ロールの7種)を紹介した。次に,熱間での薄板圧延の例としてホットストリップミルで用いられるワークロールに関して述べた。圧延工程の上流から下流に向けて粗圧延(圧延重量の増加と圧延安定性向上のため高クロム鋳鋼からハイス鋼へ)と仕上げ圧延の前段(耐摩耗性や耐肌荒れ性が重視され高クロム鋳鉄からハイス鋼,改善グレンへ),仕上げ圧延の後段(高合金グレンから耐摩耗性で3~5倍の性能を発揮するハイス鋼へ)があり,通常複数の圧延スタンドからなる。