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J-GLOBAL ID:201602285984060708   整理番号:16A0755960

Raf様キナーゼHT1遺伝子における優性と劣性の突然変異は,シロイヌナズナのCO2に対する気孔応答を完全に攪乱する

Dominant and recessive mutations in the Raf-like kinase HT1 gene completely disrupt stomatal responses to CO2 in Arabidopsis
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巻: 67  号: 11  ページ: 3251-3261  発行年: 2016年05月 
JST資料番号: C0579A  ISSN: 0022-0957  CODEN: JEBOA6  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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Arabidopsis thaliana(シロイヌナズナ)におけるHT1(高葉温1)遺伝子は,孔辺細胞で主に発現する蛋白質キナーゼをコードしており,機能喪失型ht1-1と-2突然変異体は,蛋白質キナーゼ活性の減少とともに,CO2過敏性の気孔閉鎖を示す。本研究では,新しく単離されたht1-3,-4,-5,-6と-7変異体の特性解析を行った。その結果,ht1-3のみが優性表現型を示して,CO2非感受性のため気孔を広く開口させることがわかった。この優性突然変異は,HT1遺伝子の発現やリン酸化カゼインの触媒能に影響しないが,自己リン酸化活性に影響することが示された。また,機能喪失型と機能獲得型の両方のht1変異体は,アブシジン酸には正常に応答したが,CO2に対する応答を完全に攪乱することが示された。こうした結果から,HT1蛋白質は,CO2シグナル伝達に重要な調節因子であり,光による気孔開口経路に部分的に関与していることが明らかとなった。
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分類 (3件):
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植物生理学一般  ,  分子遺伝学一般  ,  光合成 
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