抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,ガソリンエンジンについても粒子状物質の排出が問題とされており,欧州では直噴エンジンについて,排出個数規制の強化が2017年に予定(6.0×1011個/km)されている。主として量論燃焼が行われている直噴ガソリンエンジンでは,壁面に付着した燃料近傍に火炎が到達した場合に生じるすすが,その主な排出源と考えられる。壁面に対する燃料付着,さらにその燃焼については多くの実験的研究が行われている。一方,近年では計算機性能の向上に伴い,3次元燃焼計算が設計レベルで適用可能となりつつある。すすについても,少数の前駆物質濃度に基づいた現象論モデル,気相反応を工夫して記述したモデル,モーメント法およびセクショナル法などが適用可能である。しかし,特に壁面近傍での液膜燃焼についてこれらを適用した事例は少ない。また,そのような領域でのすす生成については,定量的な検証を行った例もなく,不明な点が多い。そこで本研究では,エンジンを模した条件下ですす生成の基本的な性質を数値解析で調べるとともに,筒内を簡略化した定容器による燃焼実験を行い,数値モデルの検証を行った。本研究では,壁面付着燃料の燃焼に伴うPM生成特性,実験による液膜燃焼過程の検証などについて述べた。