抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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舎飼いされた成雄および成雌ヤギの各3頭群において,採食時間,採食順番待ち時間ならびに採食1回当たりの平均持続時間を給餌後2時間計測し,飼料採食競合の実態を明らかにするとともに,優劣順位や性差との関連について検討した。闘争行動に占める攻撃行動型割合は雌群に比べ,雄群で有意に高く(P<0.05),雄群で威嚇行動が多い傾向が認められた。劣位個体から優位個体への反撃は極めて少なかったことから,社会的順位型は絶対的直線順位型に近いものと考えられた。採食時間は雄の2群および雌の1群において3位個体で短い傾向が認められたものの,採食1回当たりの平均持続時間と優劣順位との間に明確な関連性はみられなかった。また,最劣位個体の採食順番待ち時間は最優位個体のそれと比べ,有意に長かった(P<0.05)。以上より,舎飼いヤギ群における飼料採食時の攻撃性は雌雄間で異なることが示された。(著者抄録)