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J-GLOBAL ID:201602287333375269   整理番号:16A1368893

X線CT計測による弥生時代前期出土米の脱粒性の評価

Evaluation of Shattering Habit of the Unhulled Rice Excavated from the Remains in the early Yayoi Period by X-ray CT Measuring
著者 (6件):
資料名:
号: 61  ページ: 27-31  発行年: 2016年11月25日 
JST資料番号: Y0116A  ISSN: 1882-885X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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弥生時代前期(BC480±30)の包含層から出土した小穂(籾)と穂の一部を含む塊状の出土米(出土米ブロック)の放射光を用いたX線Computed Tomography(CT)計測をSPring-8において実施し,画素サイズ25μmの計測条件で得られた籾基部の微細構造の画像の解析から出土米ブロック内の籾について脱粒・非脱粒を判別できることを明らかにした。脱粒性の判定が可能であった籾に占める脱粒籾の割合は35%であった。脱粒部位が小穂軸基部の離層であったことから,弥生時代前期に使用されていたイネの脱粒性の程度が現代品種の脱粒性極易に相当する事例があったと推定することができた。そして,出土米ブロック内の脱粒または非脱粒と判断された籾は,それらの形態(長さと幅の比)から高脱粒性であるインディカ型ではなくジャポニカ型に分類された。さらに,小穂の成長において最後に決定される玄米の厚みを計測することで,脱粒または非脱粒籾の登熟程度を評価すれば,それらの収穫時期を推定できる可能性を示した。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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植物生理学一般  ,  植物形態学・解剖学 
引用文献 (19件):
  • 荒井邦夫・河野恭広 (1978) 水稲の穂の発育に関する研究 第1報 穂上位置別にみた穎花の発育の特徴. 日作紀47 (4): 699-708.
  • 江幡守衛・田代亨 (1990) イネの脱粒性に関する研究. 日作紀59 (1): 63-71.
  • 稲村達也・村田資冶・岡田憲一・本村充保・田中貴・足立紘一 (2013) 弥生時代前期における小区画水田の構造と機能. 日作紀82 (別1): 66-67.
  • 伊藤健次・井之上準・近井謙二 (1969) 作物における種子の脱粒に関する研究. 日作紀 38: 247-252.
  • Konishi, S., T. Izawa, S. Y. Lin, K. Ebana, Y. Fukuta, T. Sasaki and M. Yano (2006) An SNP caused loss of seed shattering during rice domestication. Science 312: 1392-1396.
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