抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アナモックス細菌を用いた窒素除去の低コスト・省エネ新技術「固定床型アナモックスプロセス」を,B-DASHとして,熊本市,日本下水道事業団(JS)および(株)タクマの共同研究体で平成24~25年度に実規模の実証実験を実施したところであるが,現在も3者の共同研究として実証実験を継続している。本稿では,このプロセスの原理および特徴を紹介したうえで,実規模における汚泥処理返流水の窒素除去に関する実証実験の最新成果を示した。実証試験規模は,嫌気性消化汚泥の脱水濾液で,計画処理水量50m
3/日とした。連続運転試験においては,部分亜硝酸化工程では安定した亜硝酸化反応が確認され,アナモックス工程では90%以上の窒素変換率が得られ,プロセス全体として高い安定した処理性能が実証された。また,機器のメンテナンスなどで運転を長期停止した場合における再立ち上げ試験を実施し,原水供給を再開して通常運転に戻した直後に速やかに停止前の処理性能に達することも実証された。