抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2014年8月20日に広島市で豪雨により土砂災害が頻発し,安佐北区可部東六丁目では救助活動中の消防職員が殉職する災害も発生した。また,安佐南区長束西四丁目では降雨停止後に斜面が崩壊した。これらの現象について,地形及び地質について調査した結果を報告する。さらに,過去の土砂災害に関連して発生した二次災害及び当初の災害後に発生した現象について事例を集め,その機構及び警戒上の着目点について検討した。その結果,広島市で発生した2つの事例は,降った雨が浸透し地下水として地下を移動することにともなう遅れにより,降雨停止後しばらくしてから発生した可能性が考えられた。過去の事例からは,豪雨による土砂災害の場合には,表層崩壊後の大規模な地すべり移動及び地下水の作用による遅れ破壊,地震による土砂災害の場合にはその後の降雨による土砂移動の事例が多かった。これらを基に斜面が遅れて発生する機構について検討し,警戒上の着目点を表にまとめた。(著者抄録)