抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ボイラーの水処理に使用された物質は,図書,特許で見ると極めて多岐にわたっているが,ソーダ灰と炭酸ナトリウムのように慣用語(俗称)と化学名が交錯して使用されたための混乱もある。本稿では,それぞれの物質について解説した。まず,「ソーダ,ソーダ灰」について,古代エジプト(メソポタミア)では,カリとソーダを洗濯に使用しており,カリは木灰を濾してつくり,ソーダはエジプトの塩湖から手に入れたと説明し,天然ソーダ,ソーダ灰の成分・組成例を表で示した。次に「炭酸ナトリウム」について,まず,「ソーダ灰」の主成分となる炭酸ナトリウムの中世での製造方法について概説した。次いで「カリ」について,カリは,炭酸カリウムを主成分とし,草木灰の主成分を表すアラビア語qaliに由来する俗称であると説明した。