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J-GLOBAL ID：201602296218198767   整理番号：16A0933321

セルロースベース吸着材の吸着容量を改善するための改質方法に関するレビュー

A review on modification methods to cellulose-based adsorbents to improve adsorption capacity

著者 (3件)： Hokkanen Sanna (Laboratory of Green Chemistry, LUT Savo Sustainable Technologies, Lappeenranta University of Technology, Sammonkatu 12, FI-50130 Mikkeli, Finland) ,  Bhatnagar Amit (Department of Environmental Science, University of Eastern Finland, P.O. Box 1627, FI-70211, Kuopio, Finland) ,  Sillanpaeae Mika (Laboratory of Green Chemistry, LUT Savo Sustainable Technologies, Lappeenranta University of Technology, Sammonkatu 12, FI-50130 Mikkeli, Finland)
資料名： Water Research  (Water Research)
巻： 91  ページ： 156-173  発行年： 2016年03月15日 
JST資料番号： B0760A  ISSN： 0043-1354  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 最近数十年間,世界中の家庭,農業及び工業の活動が活発化した結果,有毒重金属,無機アニオン,有機物,微量汚染物質,栄養素のような種々の汚染物質が水環境中へ排出されてきた。種々の活動(用途)に適した良好な水質を得るようにこれらの多種多様な汚染物質を除去することが新たな問題であり,そのために確固とした環境配慮型の処理技術が必要とされている。種々の天然源からセルソース性材料を得ることができ,安価な吸着材に使用できることがよく知られている。重金属イオンなどの水系汚染物質に対する吸着材の吸着容量は,化学処理に際して大きな影響を受ける可能性がある。一般に,化学的に改質したセルロースは,改質しない形態よりも種々の水系汚染物質に対して大きな吸着容量を示す。セルロースの改質には,鉱酸や有機酸,塩基,酸化剤,有機化合物等,多数の化学物質が使われてきた。本論文は,天然に存在する一材料であるセルロースの利用,その改質後の形態及び廃棄物流れから種々の汚染物質を除去する吸着材としてのそれらの有効性に関する研究の現状をレビューする。本レビューでは,文献情報をもとに種々のセルロースベースの吸着材の幅広いリストを作成し,それらの吸着材について,文献から得られる,種々の条件下での種々の汚染物質の吸着容量を示す。本論文に示した文献調査から,改質セルロースベースの吸着材が種々の水系汚染物質の除去に大きなポテンシャルを持っていることが明らかである。しかし,これらの吸着材の実用規模での実際的な有用性を調査して,汚染制御を改善させる必要性が未だ残っている。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： 廃水処理 ,  吸着 ,  *吸着剤 ,  *容量 ,  セルロース ,  *表面改質 ,  重金属 ,  リン酸塩 ,  硝酸塩 ,  文献展望
準シソーラス用語： *吸着容量

著者キーワード (8件)： Water treatment ,  Cellulose ,  Nanocellulose ,  Microcellulose ,  Surface modification ,  Heavy metals ,  Phosphate ,  Nitrate

分類 (3件)： 下水,廃水の物理的処理  (SC03040L) ,  吸着,イオン交換  (XD02060I) ,  吸着剤  (YB03000W)

タイトルに関連する用語 (5件)： セルロース ,  吸着材 ,  吸着容量 ,  改質方法 ,  レビュー