特許
J-GLOBAL ID:201603000324031023
生物学的生成物の単一容器製造
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (5件):
山本 秀策
, 森下 夏樹
, 飯田 貴敏
, 石川 大輔
, 山本 健策
公報種別:特許公報
出願番号(国際出願番号):特願2014-529773
特許番号:特許第6026539号
出願日: 2012年08月30日
請求項(抜粋):
【請求項1】生物学的生成物を生産および精製するための方法であって、前記方法は、
a)所定の体積の栄養培地を収めるために好適なバイオリアクターを提供するステップであって、前記バイオリアクターは、
i)少なくとも1つの内部壁および内側体積を有する単回使用可撓性容器と、
ii)前記容器内に位置付けられて下側チャンバおよび上側チャンバを画定する隔壁であって、前記隔壁は、サイズが1μm〜1000μmの範囲の複数の細孔を有し、前記複数の細孔は、前記下側チャンバと前記上側チャンバとの間での流体連通を提供する、隔壁と、
iii)浸漬管を有する前記上側チャンバにおける少なくとも1つの液体入口であって、前記浸漬管は、前記上側チャンバの底部に達し、少なくとも1つのバッファー溶液源、少なくとも1つの栄養培地源、および少なくとも1つの生物学的培養物源と流体連通する、液体入口と、
iv)流量を制御するための弁を有する前記下側チャンバにおける少なくとも1つの液体出口と、
v)圧縮ガス源と流体連通する少なくとも1つのガス入口であって、前記ガス入口は、前記下側チャンバにおいて位置し、前記圧縮ガス源と前記容器との間に位置付けられる滅菌フィルタをさらに備える、ガス入口と、
vi)ガスの流量を制御する手段を有する前記上側チャンバにおける少なくとも1つのガス出口と、
vii)前記栄養培地を加熱または冷却する手段と、
を備える、ステップと、
b)前記上側チャンバにおける前記液体入口を通して、前記栄養培地を前記容器中に導入するステップと、
c)前記栄養培地において成長可能な生物学的培養物を導入し、前記上側チャンバにおける前記液体入口を通して、前記栄養培地における生物学的生成物を前記容器中に分泌するステップと、
d)前記加熱または冷却の手段を使用して、前記液体培地を所定の温度に加熱または冷却するステップと、
e)前記下側チャンバにおける前記ガス入口を圧縮ガス源に接続するステップと、
f)気泡が、前記隔壁における前記細孔を通り抜け、前記上側チャンバ中に入り、また、前記容器における前記栄養培地の表面を突破するための、十分な圧力を有する前記圧縮ガスの前記下側チャンバ中への流動を開始するステップと、
g)所定の流量で所定の時間の長さの間、前記圧縮ガスの流動を継続するステップと、
h)所定の時間間隔で、前記栄養培地における前記生物学的培養物の密度および生存度を検知するステップと、
i)所定の時間間隔で、前記栄養培地における前記生物学的生成物の濃度を検知するステップと、
j)前記栄養培地において、前記生物学的培養物の生存度または前記生物学的生成物の濃度が、所定の値に達する場合、前記圧縮ガスの流動を停止するステップと、
k)十分な量のクロマトグラフィ媒体を、前記液体入口を通して前記上側チャンバ中に加えるステップであって、前記クロマトグラフィ媒体は、前記生物学的生成物の実質的に全てを結合することが可能であって、前記隔壁における前記細孔の直径よりも大きい粒子サイズを有する、ステップと、
l)前記下側チャンバ中への前記圧縮ガスの流動を開始して、前記クロマトグラフィ媒体を撹拌するステップと、
m)必要に応じて、前記液体入口を通して、第1のバッファーを加えることにより、前記栄養培地のpHおよび/または伝導性を調節して、前記生物学的生成物と前記クロマトグラフィ媒体との結合を発生または増強する、ステップと、
n)前記栄養培地中の生物学的生成物の濃度を、それが所定の低値に達するまで、測定するステップと、
o)前記底部チャンバにおける前記液体出口を開放するステップと、
p)前記下側チャンバにおける前記液体出口を通して、前記栄養培地および前記生物学的培養物を除去および廃棄するステップと、
q)前記底部チャンバにおける前記液体出口を閉鎖するステップと、
r)前記容器に、前記上側チャンバにおける前記液体入口を通して、前記クロマトグラフィ媒体を浸すために十分な量で、第2のバッファーを加えるステップであって、前記第2のバッファーは、前記クロマトグラフィ媒体から、結合または非結合の任意の汚染物質を解離させることが可能である、ステップと、
s)前記圧縮ガスの流動を開始して、所定の時間の長さの間、前記クロマトグラフィ媒体を撹拌するステップと、
t)前記下側チャンバにおける前記液体出口を開放して、前記第2のバッファーの流出を可能にし、汚染物質のレベルをモニターし、前記第2のバッファーを廃棄するステップと、
u)必要に応じて、ステップ(r)〜(t)を繰り返して、前記廃棄された第2のバッファー中の汚染物質の所定の低レベルを達成するステップと、
v)前記容器に、前記上側チャンバにおける前記液体入口を通して、前記クロマトグラフィ媒体を浸すために十分な量で、第3のバッファーを加えるステップであって、前記第3のバッファーは、前記クロマトグラフィ媒体から、前記結合および非結合汚染物質をさらに解離させることが可能であり、また、前記生物学的生成物の1%〜5%である、ステップと、
w)前記ガスの流動を開始して、所定の時間の長さの間、前記クロマトグラフィ媒体を撹拌するステップと、
x)前記下側チャンバにおける前記液体出口を開放して、前記第3のバッファーの流出を可能にするステップと、
y)ステップ(x)における前記生物学的生成物の濃度をモニターし、除去された前記第3のバッファーを廃棄するステップと、
z)前記上側チャンバにおける前記液体入口から前記容器に第4のバッファーを加えるステップであって、前記第4のバッファーは、前記生物学的生成物の実質的に全てを前記クロマトグラフィ媒体から解離させることが可能である、ステップと、
aa)前記ガスの流動を開始して、所定の時間の長さの間、前記クロマトグラフィ媒体を撹拌するステップと、
bb)前記下側チャンバにおける前記液体出口を開放して、前記第4のバッファーの流出を可能にするステップと、
cc)ステップ(bb)における前記生物学的生成物の濃度をモニターし、除去された前記第4のバッファーを収集するステップと、
dd)前記第4のバッファー中の前記生物学的生成物が所定の低濃度になるまで、ステップ(z)〜(cc)を繰り返すステップと、
ee)前記第4のバッファーの全ての収集された画分を組み合わせるステップと
を含む、方法。
IPC (3件):
C12P 21/02 ( 200 6.01)
, C12P 21/08 ( 200 6.01)
, C12M 1/04 ( 200 6.01)
FI (4件):
C12P 21/02 A
, C12P 21/02 C
, C12P 21/08
, C12M 1/04
引用特許:
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