特許
J-GLOBAL ID:201603000644033903

レンズアレイの製造方法およびこれに用いるフィルム担持基板およびフィルム貼着用治具

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (6件): 中尾 俊輔 ,  伊藤 高英 ,  畑中 芳実 ,  大倉 奈緒子 ,  前野 房枝 ,  鈴木 健之
公報種別:特許公報
出願番号(国際出願番号):特願2012-016959
公開番号(公開出願番号):特開2013-156440
特許番号:特許第5988130号
出願日: 2012年01月30日
公開日(公表日): 2013年08月15日
請求項(抜粋):
【請求項1】『光軸方向(以下、「z方向」と定義する)に互いに間隔を設けて配置された第1面および第2面と、 前記第1面上に、z方向に直交する所定の整列方向(以下、「x方向」と定義する)に沿って整列形成された複数のレンズ面と、 これら複数のレンズ面を通過する光が通過すべき前記第2面上の光学面であって、前記第2面上に前記複数のレンズ面をz方向から投影させた場合における投影領域の全てを包含する前記第2面の中央の所定範囲の領域をなし、この領域の周辺の領域に対して凹部を以て前記レンズ面側に凹入され、z方向に直交するように配置された平面状の光学面と、 前記第2面の前記周辺の領域上における前記光学面を挟んでx方向において互いに対向する位置に、z方向に平行に配設された一対の第1のガイドホールまたはガイドピンと を有するレンズアレイ本体(I)』と、 このレンズアレイ本体(I)の前記光学面における前記複数のレンズ面のうちの少なくとも一部のレンズ面の前記投影領域を包含する貼着領域(i)上に、自身の粘着力を以て貼着された粘着性光学フィルム(D)と を備えたレンズアレイ を製造するためのレンズアレイの製造方法であって、 前記粘着性光学フィルム(D)が担持されたフィルム担持基板(II)として、 『基板本体(A)のz方向に対応する「z”方向」の一方の表面における前記貼着領域(i)に対応する担持領域(ii)上に、この担持領域(ii)側から順に、接着層(B)、非粘着性の第1剥離フィルム(C)、前記粘着性光学フィルム(D)、非粘着性の第2剥離フィルム(E)および粘着層(F)が積層され、 前記第1剥離フィルム(C)と前記粘着性光学フィルム(D)との剥離強度である第1の剥離強度f(C)-(D)が、前記粘着性光学フィルム(D)と前記第2剥離フィルム(E)との剥離強度である第2の剥離強度f(D)-(E)よりも小さく形成され、 前記基板本体(A)の前記一方の表面における前記担持領域(ii)の外側領域上であって、前記担持領域(ii)を挟んでx方向に対応する「x”方向」において互いに対向する位置に、前記一対の第1のガイドホール/ガイドピンにそれぞれ対応する一対の第2のガイドホールまたはガイドピンが、z”方向に平行に配設された フィルム担持基板(II)』 を用意し、 前記貼着領域(i)上に前記粘着性光学フィルム(D)を貼着するためのフィルム貼着用治具(III)として、 『治具本体におけるz方向に対応する「z’方向」の一方の端面であり、前記フィルム担持基板(II)および前記レンズアレイ本体(I)に臨ませるべき端面上に、前記フィルム担持基板(II)および前記レンズアレイ本体(I)の側に向かってz’方向に平行に突設されたフィルム保持用凸部であって、その先端面における前記貼着領域(i)および前記担持領域(ii)に対応する保持領域(iii)上に、前記フィルム担持基板(II)および前記レンズアレイ本体(I)と協働して前記粘着性光学フィルム(D)を一時的に保持することが可能とされたフィルム保持用凸部と、 前記治具本体の前記一方の端面上における前記フィルム保持用凸部を挟んでx方向に対応する「x’方向」において互いに対向する位置に、z’方向に平行に配設され、前記一対の第1のガイドホール/ガイドピンにそれぞれ対応するとともに、前記一対の第2のガイドホール/ガイドピンにそれぞれ対応する一対のピンまたはホールと を備えたフィルム貼着用治具(III)』 を用意し、 更に、前記レンズアレイ本体(I)、前記フィルム担持基板(II)および前記フィルム貼着用治具(III)は、 『前記担持領域(ii)に位置・寸法が対応する前記保持領域(iii)を前記フィルム保持用凸部の先端面上に確保し、前記保持領域(iii)に位置・寸法が対応する前記貼着領域(i)を前記光学面上に確保し、前記第2面の前記凹部への前記フィルム保持用凸部の挿入を確保するための、前記第1のガイドホール/ガイドピン、前記第2のガイドホール/ガイドピンおよび前記ピン/ホールのそれぞれの中心を基準とした前記担持領域(ii)、前記フィルム保持用凸部、前記光学面および前記レンズ面の位置・寸法設定がなされた』 ものとし、 以上を前提として、 前記フィルム担持基板(II)における前記担持領域(ii)上の前記積層物(B)〜(F)に、前記フィルム貼着用治具(III)における前記フィルム保持用凸部の先端面を臨ませた状態で、前記フィルム貼着用治具(III)の前記一対のピン/ホールを、前記フィルム担持基板(II)の前記一対の第2のガイドホール/ガイドピンに通して、前記フィルム保持用凸部の前記保持領域(iii)と、最上層である前記粘着層(F)の上面とを、前記粘着層(F)の粘着力を以て貼り合わせる第1のステップと、 この第1のステップの後に、前記一対のピン/ホールを前記一対の第2のガイドホール/ガイドピンから離脱させて、前記第1の剥離強度f(C)-(D)と前記第2の剥離強度f(D)-(E)との大小関係を以て、前記第1剥離フィルム(C)と前記粘着性光学フィルム(D)との間での剥離を生じさせて、上層側の3層(D)〜(F)を、前記フィルム保持用凸部の前記保持領域(iii)上に保持させた状態で、基板本体(A)側に残る下層側の2層(B)、(C)から分離させる第2のステップと、 この第2のステップの後に、前記レンズアレイ本体(I)の前記光学面に、前記フィルム保持用凸部の前記保持領域(iii)上に保持された前記3層(D)〜(F)を臨ませた状態で、前記一対のピン/ホールを、前記レンズアレイ本体(I)の前記一対の第1のガイドホール/ガイドピンに通すとともに、前記フィルム保持用凸部を前記3層(D)〜(F)とともに前記第2面の前記凹部に挿入させて、前記3層(D)〜(F)のうちの最下層である前記粘着性光学フィルム(D)の下面を、前記光学面における前記貼着領域(i)上に、前記粘着性光学フィルム(D)の粘着力を以て貼り付ける第3のステップと、 この第3のステップの後に、前記一対のピン/ホールを前記一対の第1のガイドホール/ガイドピンから離脱させて、前記粘着性光学フィルム(D)と前記第2剥離フィルム(E)との間での剥離を生じさせて、上層側の2層(E)、(F)を、前記フィルム保持用凸部の前記保持領域(iii)上に保持させたままの状態で、前記貼着領域(i)側に残る前記粘着性光学フィルム(D)から分離させる第4のステップと を順次実行することによって、 前記貼着領域(i)上に前記粘着性光学フィルム(D)が前記第2面の前記周辺の領域よりも前記レンズ面側に凹入された状態で貼着された前記レンズアレイを得ること を特徴とするレンズアレイの製造方法。
IPC (1件):
G02B 3/00 ( 200 6.01)
FI (2件):
G02B 3/00 Z ,  G02B 3/00 A
引用特許:
出願人引用 (3件) 審査官引用 (3件)

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