特許
J-GLOBAL ID:201603001949889111

スタチン誘発性筋毒性の高感度検出のためのバイオマーカー

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (7件): 辻居 幸一 ,  熊倉 禎男 ,  箱田 篤 ,  浅井 賢治 ,  山崎 一夫 ,  市川 さつき ,  田代 玄
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2016-147364
公開番号(公開出願番号):特開2016-191718
出願日: 2016年07月27日
公開日(公表日): 2016年11月10日
要約:
【課題】スタチン誘発性筋毒性、例えば筋疾患、筋ジストロフィー、筋痛症、筋炎、筋障害または横紋筋融解症と関連するスタチン誘発性筋毒性の検出および診断のための新規リピドームマーカーを提供する。【解決手段】本発明は、特に、生体試料の脂質濃度または脂質比を検出し、それを対照と比較することによる、スタチン誘発性筋毒性またはその合併症、例えば筋痛症、筋障害および横紋筋融解症を予測する方法ならびにその使用を提供する。本方法は、現在用いられている臨床マーカーよりも、これらのスタチン誘発性筋毒性の検出においてより具体的で高感度な脂質マーカーを同定した。スタチン誘発性筋毒性の予測、診断のための、前記脂質に対する抗体ならびにその使用もまた提供される。本発明はさらに、スタチン誘発性筋毒性の予測および/または診断に使用するための、脂質および/またはそれらに対する抗体を含むキットに関する。【選択図】図1
請求項(抜粋):
スタチンで治療されている、スタチンで治療される予定の、またはスタチンで治療されてきた被験者が、スタチン誘発性筋毒性および/またはその合併症の1以上を発症するリスクがあるかまたは患っているかどうかを決定するためのデータを収集する方法であって、前記1以上の合併症は筋痛症、筋炎、筋障害および横紋筋融解症から選択され、 (a)前記被験者からの試料における1以上の脂質の濃度を決定する工程であって、前記試料における、対照と比較したときの濃度の上昇または低下が、前記被験者が前記スタチン誘発性筋毒性および/またはスタチン誘発性筋毒性の前記合併症を発症するリスクがあるかまたは患っていることを示し、ここで、濃度の上昇が対照と比較される1以上の脂質が、15-HETE、13-HODE、PE P-18:0/20:4、PE O-18:1/20:4、LacCer(d18:1/22:0)、LacCer(d18:1/20:0)、PE 18:0/20:4、Cer(d18:1/18:0)、LacCer(d18:1/24:0)、Cer(d18:1/20:0)、PC16:0/20:3、AA、Cer(d18:1/24:1)、Cer(d18:1/26:1)、Glc/GalCer(d18:1/24:1)、Cer(d18:1/22:0)、Glc/GalCer(d18:1/18:0)、Cer(d18:1/16:0)、LacCer(d18:1/24:1)、SM (d18:1/14:0) (d18:1/13:1-OH)、LacCer(d18:1/16:0)、CE 18:3およびPC 16:0/20:4から選択され;濃度の低下が対照と比較される1以上の脂質が、11_12-DHET、14_15-DHET、5-HETrE、5-HETE、8_9-DHET、15-HETrEおよび9-HODEから選択される、工程; (b)前記被験者からの試料における1以上の脂質比を決定する工程であって、前記試料における、対照と比較したときの脂質比の上昇または低下が、前記被験者が前記スタチン誘発性筋毒性および/またはスタチン誘発性筋毒性の前記合併症を発症するリスクがあるかまたは患っていることを示し、ここで、上昇が対照と比較される1以上の脂質比が、12-HETE/5-HETrE、12-HETE/8_9-DHET、12-HETE/5-HETE、12-HETE/14_15-DHET、12-HETE/CE 20:4、12-HETE/15-HETrE、12-HETE/LPC 16:0、15-HETE/8_9-DHET、12-HETE/5-HEPE、12-HETE/PC 18:0/18:2、12-HETE/CK、15-HETE/5-HETE、12-HETE/CE 18:3、13-HODE/8_9-DHETおよび15-HETE/15-HETrEから選択され;低下が対照と比較される1以上の脂質比が、11_12-DHET/CE 18:2、14_15-DHET/CE 18:2、11_12-DHET/LacCer(d18:1/24:0)、11_12-DHET/Cer(d18:1/16:0)、5-HETE/CE 20:4、14_15-DHET/LacCer(d18:1/22:0)、14_15-DHET/Glc/GalCer(d18:1/18:0)、15-HETrE/LacCer(d18:1/22:0)、11_12-DHET/Cer(d18:1/20:0)、5-HETE/CE 18:2、5-HETE/CE 18:1、8_9-DHET/CE 18:2、8_9-DHET/CE 18:1、8_9-DHET/CE 22:6、14_15-DHET/Cer(d18:1/18:0)、5-HETE/LacCer(d18:1/24:1)、8_9-DHET/CE 16:0、5-HETE/Glc/GalCer(d18:1/18:0)、8_9-DHET/Cer(d18:1/26:0)、8_9-DHET/LacCer(d18:1/16:0)、5-HETE/9-HODE、8_9-DHET/Cer(d18:1/16:0)、8_9-DHET/Cer(d18:1/26:1)、8_9-DHET/Glc/GalCer(d18:1/18:0)、11_12-DHET/12-HETE、8_9-DHET/9-HODE、5-HETE/Cer(d18:1/18:0)、8_9-DHET/AA、5-HETE/PC 16:0/20:3、8_9-DHET/Cer(d18:1/24:1)、8_9-DHET/CE 16:1、11-HETE/12-HETE、8_9-DHET/Cer(d18:1/20:0)、8_9-DHET/PC 16:0/20:3および8_9-DHET/Cer(d18:1/18:0)から選択される、工程;または (c)前記被験者からの試料における脂質マーカーの組み合わせの1以上の脂質濃度および1以上の脂質比を決定する工程であって、前記脂質マーカーの組み合わせが、請求項1の(a)に記載の少なくとも1つの脂質および請求項1の(b)に記載の少なくとも1つの脂質比を含み、前記試料における、対照と比較したときの前記脂質の濃度の上昇または低下および/または前記脂質比の上昇または低下が、前記被験者が前記スタチン誘発性筋毒性および/またはスタチン誘発性筋毒性の前記合併症を発症するリスクがあるかまたは患っていることを示す、工程; を含む前記方法。
IPC (5件):
G01N 33/92 ,  G01N 33/53 ,  G01N 33/50 ,  A61P 3/06 ,  C12Q 1/48
FI (5件):
G01N33/92 ,  G01N33/53 W ,  G01N33/50 F ,  A61P3/06 ,  C12Q1/48
Fターム (16件):
2G045AA25 ,  2G045CA25 ,  2G045CA26 ,  2G045DA62 ,  2G045FA11 ,  2G045FA36 ,  2G045FB03 ,  4B063QA01 ,  4B063QA19 ,  4B063QQ03 ,  4B063QQ27 ,  4C084AA17 ,  4C084ZC331 ,  4C086AA10 ,  4C086BC05 ,  4C086ZC33
引用特許:
審査官引用 (2件)

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