特許
J-GLOBAL ID:201603010843916526

リポソーム集団の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 特許業務法人谷川国際特許事務所
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2014-118365
公開番号(公開出願番号):特開2015-231588
出願日: 2014年06月09日
公開日(公表日): 2015年12月24日
要約:
【課題】有機溶媒層を含まないリポソームの集団を簡便に効率よく製造できる方法であって、有機溶媒層を含むリポソームやその断片が混入することがない方法を提供すること。【解決手段】貫通孔を介して連通する2つのチャンバーにそれぞれ入れる水溶液に、それぞれ分子量の異なる比重増加剤を含ませることにより、これらの水溶液の比重を適切に異ならせ、比重の大きい水溶液が入った側から、この水溶液と同じ水溶液をジェット噴射して平面脂質二重膜に当てることにより、有機溶媒層を含まないリポソームのみを沈降させる。この方法により、有機溶媒層を含まないリポソームのみを簡便に回収できる【選択図】図3
請求項(抜粋):
直径が10μm〜1000μmである貫通孔を介して互いに連通する第1及び第2のチャンバーを具備するリポソーム作製器具を準備する工程と、 前記第1のチャンバーに第1の脂質溶液を入れ、前記第2のチャンバーに第2の脂質溶液を入れる工程と、 前記第1のチャンバーに、第1の比重増加剤を含む第1の水溶液を入れ、前記第2のチャンバーに、第2の比重増加剤を含む第2の水溶液を入れて前記貫通孔を塞ぐ平面脂質二重膜を形成する工程と、 前記第1のチャンバー内において、先端部の内径が10μm〜100μmのキャピラリーから、150kPa〜600kPaの圧力で、2ミリ秒〜20ミリ秒の時間、前記第1の水溶液をジェット水流として噴射し、該ジェット水流を前記平面脂質二重膜に当てて前記第2のチャンバー内にリポソームを生成させる工程と、 生成されたリポソームのうち、有機溶媒層を含まないリポソームを選択的に回収する工程とを含み、 前記第1の比重増加剤の分子量が前記第2の比重増加剤の分子量よりも大きく、 前記第1の水溶液中の前記第1の比重増加剤のモル濃度と、前記第2の水溶液中の前記第2の比重増加剤のモル濃度が実質的に同じであり、前記第1の水溶液の比重が前記第2の水溶液の比重よりも大きく、 前記第2の水溶液の比重は、有機溶媒層を含むリポソームが浮遊し有機溶媒層を含まないリポソームが沈降する比重であり、有機溶媒層を含まないリポソームを選択的に回収する前記工程は、第2のチャンバー内に沈降したリポソーム集団を回収することにより行う、有機溶媒層を含まないリポソーム集団の製造方法。
IPC (3件):
B01J 13/04 ,  A61K 9/127 ,  A61K 47/26
FI (3件):
B01J13/02 A ,  A61K9/127 ,  A61K47/26
Fターム (10件):
4C076AA19 ,  4C076GG04 ,  4C076GG42 ,  4G005AA07 ,  4G005AB03 ,  4G005BA20 ,  4G005BB11 ,  4G005CA01 ,  4G005DB22X ,  4G005DC56Z
引用特許:
出願人引用 (5件)
全件表示
引用文献:
出願人引用 (1件)
  • 社団法人日本化学会 生体機能関連化学部会 NEWS LETTER, 2013, Vol.28, No.1, p.3-6

前のページに戻る