特許
J-GLOBAL ID:201603019390035741
制御器設計装置、制御器設計方法及びプログラム
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
花村 泰伸
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2014-177803
公開番号(公開出願番号):特開2016-052082
出願日: 2014年09月02日
公開日(公表日): 2016年04月11日
要約:
【課題】制御対象システムの伝達関数が変化した場合であっても、制御点にて観察される信号の誤差またはノイズの拡大を抑制する制御器を設計する。【解決手段】非負近似逆行列形成手段14は、振幅スペクトルの線形混合過程を仮定する帯域について、伝達関数行列G,Xの振幅スペクトル|g(ω)|,|x(ω)|を取得し、伝達関数行列Xの振幅スペクトル|x(ω)|が伝達関数行列Gの振幅スペクトル|g(ω)|及び非負近似逆行列hc(ω)の積である乗算結果と同じまたは近似するように、非負近似逆行列hc(ω)を形成する。逆行列形成手段15は、前記以外の帯域について、従来の手法にて逆行列hc(ω)を形成する。制御器行列形成部12は、非負近似逆行列形成手段14により形成された非負近似逆行列hc(ω)及び逆行列形成手段15により形成された逆行列hc(ω)を用いて、制御器Dの伝達関数行列Hcを形成する。【選択図】図2
請求項(抜粋):
信号が観測される所定数の制御点と前記所定数の制御点へ信号をそれぞれ提示する所定数の提示点との間の伝達関数行列で表される制御対象システムに対し、所定の信号を出力する制御器であって、前記制御対象システムの前記制御点にて観察される信号の特性を、所望の特性に一致させるための伝達関数行列で表される特性システムと、前記制御対象システムの伝達関数行列に対する逆行列を制御対象逆行列とした場合の前記制御対象逆行列で表される逆システムとを備えた前記制御器の伝達関数行列を形成する制御器設計装置において、
前記制御対象システムの伝達関数行列及び前記特性システムの伝達関数行列を、周波数ビン毎にそれぞれ形成する行列形成部と、
前記行列形成部により形成された周波数ビン毎のそれぞれの伝達関数行列に基づいて、周波数ビン毎に制御器用逆行列を形成する逆行列形成部と、
前記逆行列形成部により形成された周波数ビン毎の制御器用逆行列に基づいて、前記制御器の伝達関数行列を形成する制御器行列形成部と、を備え、
前記逆行列形成部は、
前記周波数ビンの周波数が所定の周波数であるか否かを判定する周波数ビン判定手段と、
前記周波数ビン判定手段により所定の周波数であると判定された場合、前記周波数ビンにおける前記制御対象システムの伝達関数行列の振幅スペクトル及び前記特性システムの伝達関数行列の振幅スペクトルを取得し、前記特性システムの伝達関数行列の振幅スペクトルが前記制御対象システムの伝達関数行列の振幅スペクトル及び形成する第1の制御器用逆行列の積と同じまたは所定の閾値以下で近似するように、前記第1の制御器用逆行列を形成する第1の逆行列形成手段と、
前記周波数ビン判定手段により所定の周波数でないと判定された場合、前記制御対象逆行列を形成し、前記制御対象逆行列及び前記特性システムの伝達関数行列の積を、第2の制御器用逆行列として形成する第2の逆行列形成手段と、を備え、
前記制御器行列形成部は、
前記第1の逆行列形成手段により形成された第1の制御器用逆行列、及び前記第2の逆行列形成手段により形成された第2の制御器用逆行列に基づいて、前記制御器の伝達関数行列を形成する、ことを特徴とする制御器設計装置。
IPC (1件):
FI (1件):
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