文献

J-GLOBAL ID：201702205547419699   整理番号：17A0977612

不斉ホスフィン単座配位子をもつRu-S錯体触媒によるC=NおよびC=Oヒドロシリル化におけるN-シリルエナミンおよびシリルエノールエーテルの隠れたエナンチオ選択的水素化

Hidden Enantioselective Hydrogenation of N-Silyl Enamines and Silyl Enol Ethers in Net C=N and C=O Hydrosilylations Catalyzed by Ru-S Complexes with One Monodentate Chiral Phosphine Ligand

著者 (2件)： BAEHR Susanne (Technische Univ. Berlin, Berlin, DEU) ,  OESTREICH Martin (Technische Univ. Berlin, Berlin, DEU)
資料名： Organometallics  (Organometallics)
巻： 36  号： 4  ページ： 935-943  発行年： 2017年02月27日 
JST資料番号： E0965A  ISSN： 0276-7333  CODEN： ORGND7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 2,6-(ビス-メシチル)チオフェノールおよびキラルな各種単座配位ホスフィン一つを配位子とするルテニウムチオラート錯体を用いてエノール化可能なイミンおよびケトンのエナンチオ選択的ヒドロシリル化を検討した。エナンチオマ過剰率は,中程度であった。イミン/ケトンそれぞれの主要反応段階は,N-Si/O-Si脱水素カップリング反応およびエナミン/エノールエーテル水素化であった。共に配位不飽和なルテニウム錯体のRu-S結合で協奏的な結合活性化が関与した。一つは,脱水素カップリング時のSi-H結合活性化,もう一つは,水素化時のヘテロなH-H開裂反応である。脱プロトン/プロトン化平衡や競争的直接C=NまたはC=O水素化のような副反応は除外された。

シソーラス用語： *エナミン ,  *ヒドロシリル化 ,  *ホスフィン錯体 ,  ルテニウム錯体 ,  有機ルテニウム化合物 ,  *ルテニウム触媒 ,  *不斉配位子 ,  立体選択性 ,  *水素化 ,  *反応機構 ,  イミン ,  ケトン ,  脱水素 ,  カップリング反応 ,  副反応 ,  プロトン化 ,  脱プロトン ,  プロトン化平衡 ,  開裂反応
準シソーラス用語： *シリルエノールエーテル ,  *単座配位子 ,  キラル配位子 ,  *エナンチオ選択性 ,  エナンチオマ過剰率 ,  結合活性化 ,  H-H結合

分類 (2件)： 白金族元素の錯体  (CE01100E) ,  酸化,還元  (CF02060T)

物質索引 (9件)： 2,6-ジメシチルベンゼンチオール ,  (1S)-N,1-ジフェニル-N-(フェニルジメチルシリル)エタンアミン ,  (1S)-N,1-ジフェニル-N-(メチルジフェニルシリル)エタンアミン ,  (1S)-N,1-ジフェニル-N-(トリエチルシリル)エタンアミン ,  (1S)-N,1-ジフェニル-N-(エチルジメチルシリル)エタンアミン ,  (1S)-N,1-ジフェニル-N-(トリフェニルシリル)エタンアミン ,  [(S)-1-(フェニルジメチルシロキシ)エチル]ベンゼン ,  [(S)-1-(メチルジフェニルシロキシ)エチル]ベンゼン ,  [(S)-1-(トリエチルシロキシ)エチル]ベンゼン

タイトルに関連する用語 (7件)： ホスフィン ,  単座配位子 ,  Ru ,  錯体触媒 ,  ヒドロシリル化 ,  シリルエノールエーテル ,  エナンチオ選択的水素化