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J-GLOBAL ID：201702210167375092   整理番号：17A1366856

竹の生物学的特徴の解明とセルロースナノファイバー材料への応用

The Analysis of Bamboo Cell Wall Structures for Cellulose Nanofiber Materials

著者 (1件)： 岡久陽子 (京都工芸繊維大学 大学戦略推進機構系グローバルエクセレンス)
資料名： 繊維学会誌  (Journal of the Society of Fiber Science and Technology, Japan)
巻： 73  号： 9  ページ： P-352-P-354(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： F0278A  ISSN： 0037-9875  CODEN： SENGA5  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 国内の竹使用量が年々減少した結果,竹林放置による里山や植林地の侵食,森林生態系の破壊が危惧されている。このような状況の改善には,これまで未知であった竹材本来の機能や特性を解明し,竹独自のナノファイバー利用技術で竹材の用途開発が求められる。そこで,本稿では,まず,植物細胞壁を把握することなく機械的な細胞壁破壊プロセスだけでは,高性能セルロースナノファイバーの製造は不可能なので,伸長中の竹における細胞壁のリグニンおよびヘミセルロースの構造や結合様式について解析し,特有の構造形態のあることを明らかにした。さらに,伸長中の竹細胞構造は,成分量や構造変化のみならず,形態にも大きな変化が生じていることを踏まえて,成長ステージの異なる竹材からの効率的なセルロースナノファイバー製造(竹材からセルロースを精製し,軽微な機械解繊処理を行う)について紹介し,伸長成長初期の竹材でナノ解繊に成功していることが確認できた。

シソーラス用語： *竹類 ,  *セルロース繊維 ,  *ナノファイバ ,  *用途開発 ,  *細胞壁 ,  破壊 ,  *リグニン ,  *ヘミセルロース ,  細胞構成体 ,  成長段階 ,  *フィブリル化
準シソーラス用語： *セルロースナノファイバー ,  細胞破壊

分類 (3件)： 木材化学  (FF05040V) ,  繊維改質  (YM02050Z) ,  用途開発  (YM01080Z)

タイトルに関連する用語 (4件)： 竹 ,  生物学的特徴 ,  セルロースナノファイバー ,  応用