抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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温暖化により日本ナシの開花期が前進し,低温遭遇によるめしべの被害のほか,花粉管伸長阻害による結実不良が考えられる。低温時の花粉の発芽率と花粉管伸長,低温時の受粉が結実率や果形に及ぼす影響,花粉の種類が豊水の果形や果実品質に及ぼす影響を検討した。5°C~25°Cにおける花粉の発芽率,花粉管伸長は長十郎,新興,松島,豊水,西洋ナシ原種及びル・レクチェの花粉を用いて検討した。また,これらの花粉を用いて10°Cの低温条件で豊水に人工受粉し,結実率,果形への影響を検討した。その結果を解説する。花粉の種類が豊水の果形や果実品質に及ぼす影響は長十郎,新興,松島の花粉及びこれら3品種を混合した花粉,西洋ナシ原種の花粉を用いて検討した。その結果を解説する。これらの結果から,(1)低温時の花粉発芽率は新興と松島が高く,低温時の受粉に適する,(2)果形は長十郎が優れる,(3)3品種混合花粉でみつ症が多くなったが,その原因は要検討である,ことが分かった。