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J-GLOBAL ID:201702210599348278   整理番号:17A1371063

北海道,登別の地熱探査井NB-1から見つかった桃色の緑簾石

Pinkish colored epidotes found in a geothermal exploration well NB-1, Noboribetsu, Hokkaido
著者 (2件):
資料名:
巻: 112  号:ページ: 147-158(J-STAGE)  発行年: 2017年 
JST資料番号: G0150B  ISSN: 1345-6296  CODEN: JMPSCA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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標記の地熱探査井NB-1からのコア試料から見つかった桃色緑簾石の産状と鉱物学的特性について記載し,その形成条件について検討した。本鉱物は,中新世の長流川層の火山砕屑岩中で主に脈及び晶洞充填物として産する。それらは褐色緑泥石・カリ長石・イライト・石英と共存し,少量の赤鉄鉱・チタン石及び/もしくは燐灰石を伴う。これらの鉱物は,通常の緑色緑簾石及び緑泥石を伴う早期形成の広域的プロピライト化作用にオーバープリントする形で起きた局所的カリ変質作用によって形成された。桃色緑簾石の格子パラメータは,a=8.884(6),b=5.614(1),c=10.149(7)Å,β=115.5(8)°,V=456.9(4)Å3である。桃色緑簾石のCa2Mn3+3Si3O12(OH)含量は一般に2.4mol%以下で,一方Ca2Fe3+3Si3O12(OH)含量は28mol%に達する。低いMn含量と比較的低いFe含量が,緑簾石の特徴的な桃色から淡黄色をもたらしたと考えられる。随伴する褐色の緑泥石は,低いトータルFe含量と比較的高いFe3+含量を特徴とする。形成温度は,半経験的緑泥石地質温度計によって230-300°Cと見積もられた。これらのデータは,褐色緑泥石と共存する桃色緑簾石は,酸化的条件下で,おそらくはFe含量の低い熱水流体中で形成されたことを示している。(翻訳著者抄録)
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著者キーワード (4件):
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珪酸塩鉱物 
引用文献 (30件):
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