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J-GLOBAL ID:201702210659839141   整理番号:17A1041437

シナピン酸またはその誘導体は,シロイヌナズナ種子の発芽中にアブシジン酸ホメオスタシスを妨げる

Sinapic acid or its derivatives interfere with abscisic acid homeostasis during Arabidopsis thaliana seed germination
著者 (5件):
資料名:
巻: 17  号: June  ページ: 17:99 (WEB ONLY)  発行年: 2017年06月 
JST資料番号: U7027A  ISSN: 1471-2229  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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背景:シナピン酸およびそのエステルは,種子の発芽および植物発育の様々な段階で広範な機能を有し,紫外線照射から保護する役割を果たすと考えられている。シナピン酸エステルと種々のストレスの応答における種子発芽プロセスとの相互作用をさらによく理解するために,種子発芽および初期苗の成長に関与するシナピン酸エステルの調節における植物ホルモンアブシジン酸(ABA)の役割を分析した。結果:著者らは,外因性シナピン酸が,シロイヌナズナにおいて,種子発芽を用量依存的に促進することを見出した。高速液体クロマトグラフィー質量分析によって,外因性シナピン酸が吸収された種子のシナポイルコリン含量を増加させることが分った。さらに,シナピン酸はアブシジン酸(ABA)異化作用に影響し,ABAレベルの低下およびABA-グルコースエステルレベルの増加をもたらした。シナピン酸エステルの合成に欠損を有する突然変異体を用いて,変異型sinapoylglucose accumulator2(sng2)およびbright trichomes1(brt1)の種子の発芽は,野生型よりもABAに対して感受性が高いことを示した。さらに,abscisic acid deficient2(ABA2)またはabscisic acid insensitive3(ABI3)欠損のシロイヌナズナ突然変異体は,シナピン酸処理によるシナポイルグルコース:コリンシナポイルトランスフェラーゼ(SCT)およびシナポイルコリンエステラーゼ(SCE)遺伝子の発現増加を示した。この処置はまた,種子の発芽時に,シナポイルコリンおよび遊離コリンの蓄積に影響した。結論:著者らは,様々なマイナーなシナピン酸エステルの中の種子中の主要なフェノール成分を構成するシナポイルコリンが,シロイヌナズナにおける種子発芽および早期実生の成長中のABA恒常性に影響を及ぼすことを実証した。この知見は,乾燥ストレスに応答してシロイヌナズナの種子発芽のABA媒介性阻害を調節する上で,シナピン酸とそのエステルの役割についての洞察を提供する。(翻訳著者抄録)
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分類 (4件):
分類
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発生,成長,分化  ,  植物ホルモン  ,  遺伝子発現  ,  物質の代謝 
物質索引 (7件):
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