文献
J-GLOBAL ID:201702210788524442   整理番号:17A1557356

Crスピネルと原始地球マグマ間の白金族元素の分配に関する実験的制約【Powered by NICT】

Empirical constraints on partitioning of platinum group elements between Cr-spinel and primitive terrestrial magmas
著者 (7件):
資料名:
巻: 216  ページ: 393-416  発行年: 2017年 
JST資料番号: C0062A  ISSN: 0016-7037  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
天然Crスピネルに関する最近の実験研究及びin situ LA-ICP-MS分析はRh及びIPGE(Ir基白金族元素:Ru,Ir,Os)はCrスピネルの格子中に濃縮されていることを示した。しかしながら,これらの元素の分配挙動を制御する因子はよく分かっていない。本研究では,島弧ピクライト,大規模火成区のピクライトと中央海嶺玄武岩を含む様々な造構環境をカバーする九火山地域からの,LA-ICP-MSにより測定された,原始Crスピネル中のRh,IPGE,および微量元素含有量を報告した。目的は,Crスピネル中のRh及びIPGEの濃縮を制御する因子を理解するために,Crスピネルと珪酸塩メルト間の経験的分配係数を推定し,分別結晶作用の初期段階における始原的なマグマのPGE地球化学に及ぼすCrスピネル分別結晶作用の役割を調べることである。が島弧関連のマグマ(アークグループCrスピネル),プレート内マグマ(プレート内グループCrスピネル)および中央海嶺マグマ(MORBグループCrスピネル)からのCr-スピネル中の微量元素,Rh及びIPGEの系統的な差があった。アークグループCrスピネルを系統的にSc,CoおよびMnに富み,MORBグループCrスピネルと比較してNiに乏しい。プレート内グループCrスピネルは,その高いNi含有量によるアークグループCrスピネルから区別される。弧とプレート内グループCrスピネルの両方は,22 689ppbの全Rh及びIPGE含有量を持ち,一方,MORBグループCrスピネルはRh及びIPGE(全<20ppb)に枯渇している。パラジウムおよびPt含有量は研究した全てのCrスピネルの(<1 5ppb)の検出限界以下であった。CrスピネルのためのLA-ICP-MSデータの時間分解スペクトルは微量元素とRh及びIPGEに対して一定の計数率を示し,Crスピネル中のこれらの元素の均一な分布を示唆した。いくつかのCrスピネルで観察されたPGEスパイクはPGE鉱物包有物であると解釈とCrスピネルのPGE含有量を計算から除外した。原始マントル正規化図アークグループCrスピネルは高いRhと低いOs分別パターンによって特性化した。プレート内グループCrスピネルは正のRu異常を持つ平坦なパターンを示した。,以前の研究からの実験と経験的データと合わせて,著者らの結果は,CrスピネルのPGEパターンは,それらが見られた岩石のそれを模倣することを,Rh,Ir及びOs含有量はCr-スピネル中のFe~3+含有量(すなわちマグネタイト成分)の増加と共に増加することを示したが,Ruはそうではなかった。これらの観察は,Crスピネル中のRh及びIPGEの濃縮は,親メルト中のRh及びIPGE含量とスピネルのマグネタイト成分の組合せにより制御されることを示唆した。Crスピネルと珪酸塩メルト間のRh及びIPGEの経験的分配係数(D)は,Crスピネルの蓄積効果を差し引いた後Crスピネルとその宿主火山岩のRh及びIPGE含有量を用いて計算した。プレート内とMORBグループCrスピネルのD値は6年から512年までのCrスピネル及び範囲の増加はマグネタイト成分と共に増加し,これは以前に報告された実験および経験値と一致した。とは対照的に,アークグループCrスピネルはCrスピネル中の同じマグネタイト濃度でプレート内とMORB群のそれらよりも有意に高いD値(例えばRu~3700まで)を有し,ケイ酸塩メルトに溶解したRh及びIPGEはプレート内マグマより弧マグマ条件下でCrスピネルに対して強い親和性を持つことが示唆される。は部分的にプレート内マグマに関連した島弧マグマの低温,プレート内グループCrスピネルと同じマグネタイト成分で八面体サイトを持つアークグループCrスピネルにつながるに起因すると考えられる。アークグループCrスピネルの有意に高いD値のために,プレート内群とMORB基スピネルと比較して,Crスピネルの分別結晶作用は,プレート内とMORB系におけるよりもアークシステム中のPd及びPtからRh及びIPGEを分画するより効率的に,島弧玄武岩中の高度に分化したPGEパターンを説明した。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
岩石圏の地球化学一般 

前のページに戻る