抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【目的】重症の手足口病患者における血清IFN-γ,IL-4の発現に及ぼす免疫グロブリンの影響と臨床症状および身体的変化との相関を観察し,重症の手足口病の病因における免疫グロブリンの免疫機構およびIFN-γとIL-4の役割を調査する。方法:62例の重症手足口病患児を無作為に観察群と治療群に分け、各群31例とした。観察群には抗ウイルス、解熱、脱水減圧、呼吸循環支持を主とする総合治療を行い、治療群は総合治療に基づき、入院12時間以内にIVIG[1g/(kg?d)、2d]治療を行った。両群の神経系症状の好転時間、平均発熱緩和時間、臨床治癒時間、重症度の発生率を観察し、同時に治療前、治療後の血清IFN-γ、IL-4の含有量を測定した。また、30例の外来の正常な児童を対照群とした。結果:重症手足口病治療群の患児の臨床症状は観察群の患児より緩和が早く、治癒時間は明らかに短縮し、重症型手足口病に発展する割合は比較的に低かった(P<0.01)。治療前に、対照群と比較して、重症手足口病(治療群と観察群を含む)患児の血清IFN-γレベルは対照群より明らかに高く(P<0.01)、IL-4レベルは対照群より明らかに低かった(P<0.01)。IFN-γ/IL-4の比率(IFN-γ/IL-4)は,2つの群の間で有意差があった(P<0.01)。治療前、治療群と観察群のIFN-γ、IL-4のレベル及び両者の比率(即ち、両群のIFN-γ/IL-4)の比較には、いずれも統計学的有意差が認められなかった(P>0.05)。治療後、治療群の血清IFN-γレベルは観察群より低く、IL-4レベルは観察群より高く、統計学的有意差が認められ(P<0.05)、両者の比率は観察群と比べ有意差があった(P<0.01)が、対照群と比較すると、有意差が認められた(P<0.01)。IFN-γ,IL-4,およびIFN-γの血清レベルは,治療群において有意な正相関を示さなかった(P>0.05)が,IFN-γレベルは,患者の症状および徴候と正の相関があった(P<0.01)。IL-4のレベルは患者の症状、身体所見と明らかな負の相関を示し(P<0.01)、IFN-γとIL-4の比率は患者の症状、身体所見との相関性が最も良かった。結論 重症手足口病患児の高濃度の血清IFN-γ及び低濃度のIL-4はウィルスが生体に侵入した後に生体の強い炎症性と抗炎症反応を引き起こすことを示した。ヒト免疫グロブリンは、患児の体内のIFN-γ、IL-4サイトカインの発現を調節することにより、アンバランスなTh1/Th2のサイトカインネットワークを是正し、重症手足口病に対して治療作用がある。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】