抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Tinker Boardは1.8GHz動作のLinuxコンピュータ・ボードであり,Gビット・イーサネットを搭載する。本論文では,1)ラズベリー・パイ,2)ラズベリー・パイ2,3)ラズベリー・パイ3,4)DragonBoard 410c,5)Edison,6)Nexus7と性能を比較した。具体的に,i)プロセッサの演算処理性能とOS(Operating System)の処理性能を測定するUnix Bench,ii)メモリ転送性能を評価するStream,iii)ストレージのアクセス性能を測定するbonniee++,iv)JavaScript VM(Virtual Machine)の実行速度及び演算速度とメモリ転送性能の総合力を評価するOctaneで性能を調べた。その結果,i)では周波数が高い分,3)よりも性能が高いがOSやシステム・ライブラリの動作を含むシステム性能では劣るものがあった。また,ii)ではLPDDR3のメモリを2個搭載するので3)の2倍の帯域が得られ,iii)では3)と同等となり,iv)では3)や6)と比べてかなり高い性能を持つことがわかった。さらに,iPerfでデータ転送性能を測定したところ1Gbpsのイーサネットの性能を引き出せており,ApacheBenchによってファイル・サイズが大きい場合に912Mbps程度のデータ転送速度を達成できることを示した。