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J-GLOBAL ID：201702212306181874   整理番号：17A0269497

音声明瞭度と物理的歪みの時間・周波数変動との関係

Relationship between speech intelligibility and spectro-temporal variation of speech distortion

著者 (2件)： 森山由美子 (九州工大) ,  水町光徳 (九州工大)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 116  号： 420(EA2016 68-81)  ページ： 1-6  発行年： 2017年01月18日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 音声の聞き取りやすさを評価するためには,一般に人が音声を聞いて評価するため,膨大な時間と費用を要する。客観的な評価尺度も提案されているが,それぞれが特定の条件下でのモデルを用いているため,汎用な評価尺度は存在しない。特に,音声の歪みが大きい場合には,音声の聞き取りやすさの客観的評価尺度は確立されていない。そこで,本研究では,客観的評価尺度の構築に向けて,主観評価値である音声明瞭度と,音声の物理的歪みの関係を,重回帰分析を用いて明らかにした。音声歪みの時間・周波数変動に着目し,周波数帯域ごとにスペクトル歪みの平均と標準偏差を算出し,それらを重回帰分析の説明変数とした。聴取実験により得られた音声明瞭度を目的変数とした。重回帰分析の結果,音声明瞭度は,背景雑音の音響的特徴や目的音声の話速の影響を受けることを確認した。(著者抄録)

シソーラス用語： 経時変化 ,  *周波数変動 ,  *明瞭度 ,  音声理解 ,  多重回帰分析 ,  *音声信号 ,  *信号歪
準シソーラス用語： *時間変動 ,  *音声明瞭度

分類 (1件)： 音声処理  (JE05000E)

引用文献 (9件)：

• 伊藤,北脇,筧,′′音声のディジタル波形符号化方式の客観的品質評価尺度の検討,′′信学論(A),Vol.J66-A,No.3,pp.274-281,1983.
• ITU-T Rec. P.862: Perceptual evaluation of speech quality (PESQ), an objective method for end-to-end speech quality assessment of narrow-band telephone networks and speech codecs, 2001.
• ITU-R Rec. BS.1387: Method for objective measurements of perceived audio quality (PEAQ), 2001.
• ITU-T Rec. P.863: Perceptual objective listening quality assessment, 2014.
• R. G. Leonard, ′′A database for speaker independent digit recognition,′′ Proc. ICASSP'84, vol.9, pp.328-331, 1984.

タイトルに関連する用語 (4件)： 音声明瞭度 ,  物理 ,  歪み ,  周波数変動