抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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情報漏洩インシデントの主な原因は,人為的なミスによるものであると報告されている。この問題に対して,我々は人為的なミスによる情報漏洩を防止するセキュアシステムTA-Salviaの開発を行ってきた。TA-Salviaは,動的テイント解析機能を有するハードウェアエミュレータとOSが連携することで,ユーザプロセスが扱うデータフローを追跡し,漏洩を検出・防止することが可能である。これまでは,データの使用許可範囲を定義する保護ポリシをファイル毎に設定してアクセス制御を行ってきた。本論文では,TA-Salviaにおけるテイント解析の範囲をディスクまで拡張することで,ディスク上のデータも1バイト単位で識別・追跡可能とした。これにより,さらに粒度の細かいバイト毎のアクセル制御が可能となったので,それについて報告する。また,インターネット上で公開されている実アプリケーションを用いたTA-Salviaの活用例についても述べ,TA-Salviaが実環境において利用可能であることを確認した。(著者抄録)