抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Allenらによって最初に認識された光の軌道角運動量(OAM)は,OAMの固有状態が完全直交および無限次元の基底を形成するために,多くの研究分野で利用されてきた。複数のOAM状態へのアクセスによって,光通信における情報容量の増大が可能になり,同様にイメージング実験において付加的なデータが得られる。2005年にTomerらによってデジタルらせんイメージングが初めて実証され,そこでは対象物体に関する情報が物体に入射するガウスビームの散乱OAMまたはらせんスペクトルを分析することによって得られることが示された。この技術は,標準的な物体を分析し,回転するブラックホールを検出し,ねじれた光線の回折を研究するために使用されてきた。自発パラメトリックダウンコンバージョン(SPDC)によるエンタングル光子の生成におけるOAM保存の実証によって,ゴーストイメージングと呼ばれる光子対の量子相関に関する研究が精力的に行われるようになってきた。ゴーストイメージングの概念は,エンタングル光子対を使用して,光子対の1つとしか相互作用していない物体の画像を再構成することができる。本来,ゴーストイメージング技術は,2光子検出器からの情報,空間分解能のない単一ピクセル走査型導波器およびマルチピクセル検出器を組み合わせている。本稿では,2光子イメージングのためのデジタルらせんスリット技術について報告する。本研究では,物体の位相と振幅の両方を再構成できる単純なデジタルゴーストイメージング技術を実証した。再構成された強度画像は,CCDカメラに記録されたものに非常に似ている。しかし,リングスリットの幅を減少させることによって空間分解能を向上させることができるが,同時計数率信号を犠牲にしている。従って,解像度と効率との間のバランスが必要である。