抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地球測位システム(GPS)は,航法,測量,地球物理学的および地球力学的研究,機械案内などに広く使用されている。測地測量のような高精度GPSアプリケーションには,ミリメートルとセンチメートルの精度が必要である。GPS信号は大気の影響を受けるため,GPSデータ処理では,電離層と対流圏のバイアスを補正または除去する方法が必要である。相対的な測位は,大気の影響を軽減するために使用できるが,効率はベースラインの長さに依存する。大気汚染は世界的に深刻な問題であり,特に人間に健康上の問題を引き起こし,生態系に損害を与える発展途上国では問題となる。呼吸可能な浮遊粒子は,10マイクロメートル以下の直径を有する粗粒子であり,PM<sub>10</sub>としても知られている。また,PM<sub>2.5</sub>としては,2.5μm以下の微粒子が知られている。GPS信号は,地球表面上の受信機に到着する前に大気中を移動し,PM<sub>2.5</sub>/PM<sub>10</sub>粒子の濃度の増加によって影響を受けるGPS信号があるか?という本論文の研究課題を提起する。GPSデータ処理におけるGPS信号に対するPM<sub>2.5</sub>/PM<sub>10</sub>粒子の影響の標準モデルはないが,非気体大気成分(<1mm)の近似モデルが文献に見られる。本稿では,PM<sub>2.5</sub>/PM<sub>10</sub>粒子の濃度がGPS信号に及ぼす影響を調べ,キャリア・ノイズ比(CNR)ベースの経験的方法を用いて前述の近似モデルを検証した。近似モデルと実験結果の両方は,大気PM<sub>2.5</sub>/PM<sub>10</sub>粒子およびそれらの濃度がGPS信号に無視できる影響を与え,その効果がGPS測定のノイズレベルに匹敵することを示した。(翻訳著者抄録)