抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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テニス・卓球・サッカー・野球などの球技においては,主審と主審を補助する審判から構成されるが,判定結果に対して疑問が出ることも珍しくない。本研究は,ライフイノベーションの一環として,球技における自動審判を実現する技術を開発することを目的としており,本論文では,テニスを対象にカメラで撮像・記録した映像から試合内容を自動認識する手法を提案する。球技において自動審判を実現するためには,まず,ボールの3次元位置をコートとの関係で把握する必要がある。つぎに,試合の進行状況を把握し,試合のルールに従ってポイントをカウントしていくことが必要となる。本研究では,ライフイノベーションの一環として,テニスにおける試合内容の自動認識について,基本的な考え方とブロトタイブによる実験結果を示した。そして,2台のハイビジョンカメラを使用してテニスコート全体を撮影した試合画像から,ボールと選手の3次元位置検出を行った。試合内容の自動判定では,ボールと選手の3次元位置,テニスコートの寸法の数値を使い,試合内容の判定を行った。選手の打法判定は,ボールと選手の位置関係から判断した。ボールのバウンドや打ち返しは,ボールの速度変化から判断し,また,3種の試合終了条件を設定した。これらの手法を試合の7種の動画に適用し,手法の有効性を確認した。今後の課題としては,試合内容の自動判定をリアルタイムで行うことである。そのためには,ボール位置検出の高速高精度化と,プレー開始の自動検出,テニスルールの詳細な組込みが必要である。