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J-GLOBAL ID：201702213209376847   整理番号：17A1407286

成長ホルモン-インスリン様成長因子(GH-IGF)軸の操作:幼少期発達プログラミングの効果を逆転させる治療戦略

Manipulation of the Growth Hormone-Insulin-Like Growth Factor (GH-IGF) Axis: A Treatment Strategy to Reverse the Effects of Early Life Developmental Programming

著者 (3件)： REYNOLDS Clare M. (Univ. Auckland, Auckland, NZL) ,  PERRY Jo K. (Univ. Auckland, Auckland, NZL) ,  VICKERS Mark H. (Univ. Auckland, Auckland, NZL)
資料名： International Journal of Molecular Sciences (Web)  (International Journal of Molecular Sciences (Web))
巻： 18  号： 8  ページ： WEB ONLY  発行年： 2017年08月 
JST資料番号： U7038A  ISSN： 1422-0067  CODEN： IJMCFK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： スイス (CHE)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ヒトの臨床,疫学,および実験動物モデルからの証拠は,幼少期の環境とその後の人生における一連の心代謝障害の増加するリスクの間の関係を明らかにしている。特に,妊娠前から乳幼児期までの期間をカバーする暴露ウィンドウにまたがる,低栄養と過剰栄養の両方を含む母親の栄養状態の変化は,その後の人生における子の一連の障害の増加するリスクを明らかに強調する。このプロセスは健康と疾病発達的起源(DOHaD)の枠組みの一部として優先的に「発達プログラミング」と呼ばれ,増加した肥満と心血管障害を含む,未治療の成長ホルモン(GH)欠乏症を有する個人に非常に類似した子の表現型転帰をもたらす。このように,発達プログラム異常の影響を緩和するための可能性のある介入戦略としてのGHの使用は,DOHaD分野においていくらか注目を集めている。特に,実験動物モデルは,乏しい母性栄養の場合の初期のGH治療が,性特異的方法にかかわらず,プログラムされた表現型を部分的に救済できることを示している。この機構はほとんど明確ではないが,それらは内皮機能に対する変化,変化したインフラマソーム,脂肪細胞分化と心血管機能の変化,神経内分泌作用,および遺伝子発現のエピジェネティック制御の変化を含む。同様に,有害な代謝表現型が既に明らかである成人の子に対するGH治療は,悪い初幼少期環境から生じる代謝障害の一部を逆転させる有効性を示している。インスリン様成長因子1(IGF-1)を含むGH-インスリン様成長因子(IGF)-IGF結合タンパク質(GH-IGF-IGFBP)系の成分はまた,プログラムされた代謝障害の改善に有望であることが示されており,miRNAプロファイルの変化と変化したDNAメチル化を含む,エピジェネティックプロセスを介して潜在的に作用する。しかし,低身長症とGH欠乏の臨床的状況におけるGHの使用と同様に,一部の症例では治療の利益はまた,DOHaDの状況において介入方法として効果的な翻訳を始める前に,考慮する必要がある潜在的な望まない副作用と関連する。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *成長ホルモン ,  *IGF1 ,  成長段階 ,  栄養失調 ,  代謝 ,  *遺伝的プログラミング ,  アンチセンスRNA ,  メチル化 ,  低身長症 ,  エピジェネティクス ,  *栄養状態 ,  ヒト ,  代謝異常
準シソーラス用語： DNAメチル化 ,  miRNA ,  心筋代謝 ,  *発達プログラミング ,  幼少期

分類 (2件)： ホルモン・サイトカイン・生理活性ペプチド一般  (EB08010W) ,  代謝異常・栄養性疾患一般  (GD05010J)

タイトルに関連する用語 (8件)： 成長ホルモン ,  インスリン様成長因子 ,  GH ,  IGF ,  幼少期 ,  発達プログラミング ,  逆転 ,  治療戦略