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J-GLOBAL ID:201702213251528059   整理番号:17A1109351

アルツハイマー病:PLCG2,ABI3,TREM2の希少なコードバリアントはアルツハイマー病においてミクログリアが仲介する自然免疫に関係する

Rare coding variants in PLCG2, ABI3, and TREM2 implicate microglial-mediated innate immunity in Alzheimer’s disease
著者 (120件):
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巻: 49  号:ページ: 1373-1384  発行年: 2017年09月 
JST資料番号: W0430A  ISSN: 1061-4036  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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我々は,8万5133人の被験者からなる3段階の症例対照研究において,アルツハイマー病に関連する希少なコードバリアントを同定した。第1段階では,全エキソームマイクロアレイを用いて,34,174の試料のジェノタイピングを行った。第2段階では,関連するバリアント(P<1×10<sup>-4</sup>)について,3万5962人の独立した試料に対して,de novoジェノタイピングおよびインピューテーションによる遺伝子型推定を行って検証した。第3段階では,第2段階での最も有意な関連(P<5×10<sup>-8</sup>)について,さらなる1万4997の試料に対して,インピューテーションによる遺伝子型推定を行って検証した。その結果,ゲノムワイドな有意水準でアルツハイマー病に関連する3つの新しい非同義バリアントを見いだした。つまり,PLCG2の保護的バリアント(rs72824905:p.Pro522Arg,P=5.38×10<sup>-10</sup>,オッズ比(OR)=0.68,マイナー対立遺伝子頻度(MAF)症例=0.0059,MAF対照=0.0093),ABI3のリスクバリアント(rs616338:p.Ser209Phe,P=4.56×10<sup>-10</sup>,OR=1.43,MAF症例=0.011,MAF対照=0.008),アルツハイマー病の既知の感受性遺伝子であるTREM2のゲノムワイドな有意水準での新しいバリアント(rs143332484:p.Arg62His,P=1.55×10<sup>-14</sup>,OR=1.67,MAF症例=0.0143,MAF対照=0.0089)である。タンパク質を変化させるこれらのバリアントは,ミクログリアに高発現する遺伝子に存在しており,免疫関連のタンパク質-タンパク質相互作用ネットワークが,これまでに同定されたアルツハイマー病のリスク遺伝子に豊富に存在していることが浮き彫りになった。これらの遺伝学的知見から,ミクログリアが仲介する自然免疫応答が直接アルツハイマー病の発症に関与するというさらなる証拠が示された。Copyright Nature Japan KK 2017
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分類 (4件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
神経の基礎医学  ,  蛋白質・ペプチド一般  ,  分子遺伝学一般  ,  免疫反応一般 

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