アプリコット生殖質における自家(不)和合性は2つの主要座であるSおよびMによって制御される

MUNOZ-SANZ Juan Vicente; MUNOZ-SANZ Juan Vicente; ZURIAGA Elena; LOPEZ Inmaculada; BADENES Maria L.; ROMERO Carlos

文献

J-GLOBAL ID：201702213383432037 整理番号：17A0695728

アプリコット生殖質における自家(不)和合性は2つの主要座であるSおよびMによって制御される

Self-(in)compatibility in apricot germplasm is controlled by two major loci, S and M

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資料名：
巻： 17 号： Apr ページ： 17:82 (WEB ONLY) 発行年： 2017年04月
JST資料番号： U7027A ISSN： 1471-2229 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：イギリス (GBR) 言語：英語 (EN)

アプリコット(Prunus armeniaca L.)は,配偶子自家不和合性(GSI)系を示し,多くの自家和合性の例外が生じるが,主に自家不和合性種と考えられている。これらは主に,切断された蛋白質をもたらすS座Fボックス遺伝子における挿入を有する突然変異したS_cハプロタイプに連鎖する。しかしながら,mおよびm′と名付けられた2つのS遺伝子座非結合花粉部分変異(PPM)もまた,アプリコット栽培品種「Canino」および「Katy」において自家和合性(SC)を付与することが報告されている。この研究は,他の追加の突然変異がアプリコットのSCも説明できるかどうかを調べることを目的としていた。結果:異なる地理的起源を有する67種の品種/アクセッションのセットを,SおよびM遺伝子座の遺伝子型のPCRスクリーニングによって分析し,得られた表現型データと結果を対比させた。3つの新規アレルを含む20種類までのS-アレルが検出され,シーケンシングにより,特に中国品種に見出されるS-アレルとの興味深いシノニミーおよびホモニミーが明らかにされた。遺伝子型判定および7SSRマーカーの連関相の決定によって行われたハプロタイプ分析は,mおよびm′PPMが同じm₀ハプロタイプに連鎖していることを示した。結果は,m₀-ハプロタイプが,ヨーロッパおよび北アメリカでかなり頻繁に見られるアプリコット生殖質におけるSCと密接に関連していることを示す。しかし,頻度と地理的分布の点でS下C下よりもその普及率は低い。さらなるM-ハプロタイプ34個の構造が推定され,系統学的関係を示し,M_1-2がm₀に最も近いハプロタイプであることが判明した。遺伝子型解析の結果,自家和合性と分類された4品種は,S_c-ハプロタイプでも,m₀-ハプロタイプでもない。結論:アプリコット生殖質S遺伝子型分類によれば,S遺伝子座に影響を与える遺伝的多様性の喪失はおそらく作物の伝播のために生じている。ジェノタイピングおよび表現型検査データは,アプリコットにおける自家(不)和合性は,主にS-遺伝子座に依存するが,M-遺伝子座にも依存する。この後者に関して,著者らは,SCに関連するm₀-ハプロタイプが「Canino」や,「Katy」および他の多くの品種によって共有されることを示した。その起源は依然として不明であるが,系統発生学的分析は,広く分布しているM-ハプロタイプ由来のS下C下よりも時間的に後に発生することを支持する。最後に,SCを付与する新たな突然変異を推定している他の突然変異も将来の研究に値すると考えられる。(翻訳著者抄録)

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分子遺伝学一般 , 生殖

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