抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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自動車産業は,今やすべての産業の基盤産業,基幹産業として重要な位置づけになっているだけに,自動車産業の将来の展開には多くの人々が大きな関心を寄せいている。本稿では,このような自動車や自動車産業に関わる様々な問題について,最近の新しい自動車の省エネ技術や自動車産業に関わる技術的な変化などを踏まえ,将来の自動車産業の展開などに加えて,その現状などについて検討した。本文では,ターボエンジンの発展と省エネ化として,ターボチャージャの仕組み,ターボチャージャ開発の経緯,わが国ターボチャージャの実用化,ターボエンジンの改良技術,ターボエンジンによる燃費の向上,ターボチャージャ車の展開について解説した。小型エンジンにターボチャージャを装着し,不足した出力を補いつつ低燃費を実現させようとする「ダウンサイジングターボ」は,欧州を中心に展開してきた。トヨタでは,2014年後半に発売した「レクサス」の新型スポーツ用多目的車「NX」に新開発の2.OLターボエンジンを搭載している。ホンダでは,ターボ付き新型エンジンを開発して,排気量1L,1.5L,2Lの3機種にすでに2015年欧州で発売した「シビックタイプR」に搭載させている。欧州や中国ではVW社がHV車より製造コストが安いターボ車に市場の展開を実施させている。ターボ車は,価格が手ごろで,低燃費車として人気が高まっていることも,このような新しい展開に大きな刺激を与えている。