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J-GLOBAL ID：201702213915424038   整理番号：17A1076115

黒色土における林内走行の影響 ホイール式車両を用いたCTLシステムの事例

Influence of mechanized harvesting operation on black forest soil A case of cut-to-length operation using wheel-type machines

著者 (10件)： 鈴木秀典 (森林総合研究所) ,  中澤昌彦 (森林総合研究所) ,  佐々木達也 (森林総合研究所) ,  上村巧 (森林総合研究所) ,  吉田智佳史 (森林総合研究所) ,  陣川雅樹 (森林総合研究所) ,  戸田堅一郎 (長野県林業総合センター) ,  大矢信次郎 (長野県林業総合センター) ,  高野毅 (長野県林業総合センター) ,  近藤道治 (元長野県林業総合センター)
資料名： 森林利用学会誌  (Journal of the Japan Forest Engineering Society)
巻： 32  号： 3  ページ： 123-130(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： L3308A  ISSN： 1342-3134  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 黒色土を対象として,ホイール式車両を用いたCTLシステムで間伐作業をした際の機械走行の影響を調査し,林内の締固めを明らかにした。作業ではホイール型のハーベスタ,フォワーダを使用し,点状および列状間伐を実施した。機械走行回数はハーベスタよりもフォワーダの方が多くなる傾向がみられ,列状間伐のフォワーダにおいて特に走行回数が多くなった。これは,フォワーダは満載になるたびに土場まで戻る必要があることに加え,列状間伐では,走行経路が伐採列に固定されることによる。走行による締固め程度をコーンペネトロメータで計測したところ,少ない走行回数では土壌硬度の増加がみられたものの,走行回数がさらに増えると,一部で泥濘化によると思われる土壌硬度の低下がみられた。また,土壌硬度の増加は,既存の報告よりも深い15cm から20cm にみられた。走行から2 年後の計測では,締固めの影響が回復しておらず,泥濘化によって土壌硬度が低下した箇所では土壌硬度の増加が確認された。泥濘化による土壌硬度の低下は一時的なものと考えられ,走行の影響を評価するためには,走行直後ではなく,時間が経過してから土壌硬度を計測する必要があると考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： チェルノーゼム ,  車輪 ,  *収穫機 ,  *集材機 ,  走行性能 ,  締固め ,  硬度 ,  土壌物理特性 ,  林業 ,  泥土 ,  農業機械
準シソーラス用語： *CTLシステム ,  黒色土 ,  泥ねい ,  土壌硬度

著者キーワード (10件)： 締固め ,  土の含水比 ,  土壌硬度 ,  列状間伐 ,  シキソトロピー ,  compaction ,  water content of soil ,  soil hardness ,  line thinning ,  thixotropy

分類 (2件)： 農業機械・施設一般  (FB03010O) ,  林業一般  (FF01010M)

引用文献 (21件)：

• 1 赤羽貞幸(1996)野尻湖の生い立ちとその変遷.アーバンクボタ35:6~19.
• 2 有光一登(2001)黒色土.(森林・林業百科事典.日本林業技術協会.1234pp,丸善株式会社.東京)294.
• 3 有賀一広・岩岡正博・酒井秀夫・小林洋司(1997)林業用大型機械による作業跡地の経年変化.森利誌12(2):83~90.
• 4 Han, H., Page-Dumroese, D., Han, S., and Tirocke, J. (2006) Effects of Slash, Machine Passes, and Soil Moisture on Penetration Resistance in a Cut-to-length Harvesting. Int. J. of For. Eng. 17: 11-24.
• 5 石井和夫(1988)黒ボク土畑地における大型機械の導入が土壌物理性に及ぼす影響の解明.農研センター研報11:1~104.

タイトルに関連する用語 (3件)： 黒色土 ,  ホイール ,  CTL