抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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標記の第13回として,本稿では,速度論を用いた蒸留計算と規則充填塔の空気分離装置への適用について解説した。まず,速度論を用いた蒸留計算に関して,棚段塔(収支式は各段で成立)および填蒸留塔における気液界面を通した熱と物質の同時移動現象(収支式は微分方程式として記述)について解説した上で,それぞれの蒸留計算方法(アプローチ)の比較(充填蒸留塔の蒸留計算では,物質収支式や熱収支式などの基礎式を,気液平衡を含む熱力学物性値,棚段蒸留の計算では必要のなかった輸送物性値および構成方程式と合わせて解く必要がある)について述べた。次に,規則充填塔の空気分離装置への適用(アルゴンの製造には,粗アルゴン蒸留塔+水素添加触媒装置による脱酸素装置+高純アルゴン蒸留塔という組み合わせの効率が良いので広く用いられてきたが,水素供給設備の設置を避けたいというニーズもあり,水素レス・アルゴンプロセスでは,アルゴン塔には規則充填塔が用いられる)について述べた。