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J-GLOBAL ID：201702215207381913   整理番号：17A0479554

木材化学の研究と私(II)

著者 (1件)： 飯塚堯介
資料名： 紙パルプの技術
巻： 67  号： 4  ページ： 29-35  発行年： 2017年03月24日 
JST資料番号： G0088B  ISSN： 0287-5586  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 広葉樹材の細胞間層リグニンの特徴,リグニンの利用,パルプ化法について説明する。1)リグニンの化学構造の不均一性について,細胞間層リグニンフラグメントの単離,乾燥したトルエン中で摩砕するだけで抽出される摩砕リグニン(略称MWL)の起源,マカンバMWLの抽出残渣から得られたリグニン-多糖結合体(LCC)中の糖成分に基づいて述べる。2)リグニンの利用として,クラフトリグニンの水溶性化,酸糖化リグニンの水溶性化,リグニン系叩解促進助剤の開発について述べる。3)パルプ化法の改善について,次世代パルプ化法,アルカリ・メタノール蒸解,アントラキノンの脱リグニン促進機構,アミン添加ソーダ蒸解に基づいて述べる。

シソーラス用語： 広葉樹材 ,  *リグニン ,  *パルプ化 ,  蒸解 ,  脱リグニン ,  叩解
準シソーラス用語： 木材化学

分類 (3件)： 木材化学  (FF05040V) ,  動植物,微生物のその他の産生物質  (CF10090R) ,  各種パルプの製造  (YL02020P)

引用文献 (12件)：

• 広葉樹細胞間層リグニンの性状:趙南奭、李鍾潤、飯塚堯介、中野準三、木材学会誌、26(8)527-533(1980)
• 摩砕時間を異にして単離されたMWLの性状:李忠正、飯塚堯介、趙南奭、中野準三、木材学会誌、27(9)671-677(1981)
• Studies on the nature of lignin-carbohydrate bonding : G.Meshitsuka, Z.Z.Lee, J.Nakano, S.Eda: J. Wood Chemistry and Technology, 2(3), 251-267 (1982)
• Pectic substances contribute to fiber-fiber bonding : Z.Z.Lee, G.Meshitsuka, J.Nakano, Tappi, Vol65, 61-63 (1982)
• リグニンの水溶性化に関する研究(1)、飯塚堯介、中野準三:紙パ技協誌34,5、349-355(1980)

タイトルに関連する用語 (2件)： 木材化学 ,  研究