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J-GLOBAL ID:201702216050947528   整理番号:17A1366512

オキシム-アミン混合抽出系を用いたコバルトの分離

The Separation of Cobalt by Solvent Extraction Using Oxime-Amine Mixture System
著者 (6件):
資料名:
巻: 133  号:ページ: 188-192(J-STAGE)  発行年: 2017年 
JST資料番号: U0755A  ISSN: 1884-0450  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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車載用バッテリーは寿命を迎えた後,使用済み電池として廃棄されるが,リチウムイオン電池の正極材料には高価なコバルトが用いられているため,リサイクルして回収する必要があるが,使用済み電池をリサイクルしてコバルトを回収しようとした場合,不純物であるマンガンからコバルトを選択的に分離する必要がある。湿式処理法の一つである溶媒抽出法は回収対象の金属を選択的に分離できる方法である。本報では,オキシム系抽出剤として知られているLIX63とアミン系抽出剤の混合抽出系におけるコバルトとマンガンの抽出特性の変化について報告する。オキシム系抽出剤であるLIX63 にアミン系抽出剤を添加することで,抽出曲線は高pH側へシフトした。マンガンの場合は添加するアミン系抽出剤のpKaが大きいほど,抽出曲線のシフト量が大きくなることを確認した。一方で,コバルトの場合は1級アミンであるn-オクチルアミンとの混合抽出系だけが特異な挙動を示し,ほとんどシフトしないことが確認できた。その結果,コバルトとマンガンの分離性が向上した。ン系抽出剤はコバルトとの抽出錯体生成には関与せず,分子間相互作用等でLIX63のコバルト抽出を阻害していると推定した。また,1級アミンとの混合系でコバルトの分離係数が改善したのは,各アミンとの分子間相互作用等がマンガンの場合とコバルトの場合とで異なることによると推定した。
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