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J-GLOBAL ID：201702216201171669   整理番号：17A0933203

木工塗料中のナノフィブリル化セルロース:フリーな複合フィルムの粘弾性

Nanofibrillated cellulose in wood coatings: viscoelastic properties of free composite films

著者 (4件)： KUENNIGER Tina (Swiss Federal Lab. Materials Sci. and Technol., Duebendorf, CHE) ,  GRUENEBERGER Franziska (Swiss Federal Lab. Materials Sci. and Technol., Duebendorf, CHE) ,  FISCHER Beatrice (Swiss Federal Lab. Materials Sci. and Technol., Duebendorf, CHE) ,  WALDER Christian (Swiss Federal Lab. Materials Sci. and Technol., Duebendorf, CHE)
資料名： Journal of Materials Science  (Journal of Materials Science)
巻： 52  号： 17  ページ： 10237-10249  発行年： 2017年09月 
JST資料番号： B0722A  ISSN： 0022-2461  CODEN： JMTSAS  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ブナ木材パルプ由来のナノフィブリル化セルロース(NFC)と10種類の市販の木工塗料用のポリマーバインダーの透明複合フィルムを調製して,その粘弾性を調べた。引張モードの動的機械分析(DMA)を用い,加速時効前後のガラス遷移温度(T_g),貯蔵と損失弾性率及び架橋と絡み合い密度を調べた。さらに,フーリエ変換赤外分光法(FTIR)を適用してDMAの知見を裏付けた。木工塗料の種々のポリマーバインダーのT_gはポリマーの硬化化学組成によって大きく変化する。T_gへの2.5wt%のNFCの添加の影響は僅かであったが,その添加による補強効果は全てのポリマーの弾性及びアルキドの架橋密度に影響した。60°CでのUV照射による加速時効はアルキドポリマーとそのNFC複合フィルムの粘弾性に著しく影響したが,アクリルに対しては影響が小さかった。全体として,NFCは,粘弾性特性への悪影響はなく,木工塗料に適用できるようである。

シソーラス用語： 動的機械分析 ,  *セルロース繊維 ,  ナノファイバ ,  有機粘結剤 ,  FTIR分光法 ,  *複合フィルム ,  *粘弾性 ,  ガラス転移点 ,  架橋度 ,  からみ合 ,  損失弾性率 ,  動弾性係数 ,  紫外線照射 ,  アルキド樹脂塗料 ,  アクリル樹脂 ,  セルロース ,  添加物効果
準シソーラス用語： ナノフィブリル化セルロース

分類 (1件)： ゴム・プラスチック材料  (HC02030I)

タイトルに関連する用語 (5件)： 木工 ,  塗料 ,  ナノフィブリル化セルロース ,  複合フィルム ,  粘弾性