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J-GLOBAL ID：201702216216607394   整理番号：17A0512116

高緯度北極ツンドラにおける優占種3種の光合成特性-改良型チャンバーを用いた測定試験-

著者 (2件)： 関川清広 (玉川大 農) ,  村岡裕由 (岐阜大 流域圏科学研究セ)
資料名： 玉川大学学術研究所紀要  (Tamagawa University Research Review)
号： 22  ページ： 13-20  発行年： 2017年03月01日 
JST資料番号： L2756A  ISSN： 1341-8645  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2014年夏,ノルウェー,スバールバル諸島,スピッツベルゲン島西部のニーオールスン近くの高緯度北極ツンドラで,優占的維管束植物3種のCO₂濃度に対する光合成応答特性を検討した。ムラサキユキノシタ(So),キョクチヤナギ(Sp)およびチョウノスケソウ(Do)を対象とし,改良型のチャンバーを用いて測定した。最大光合成速度はSpで最高,Soで最低で,CO₂濃度とCO₂交換速度の関係はSpで最も高く,他の2種では同程度であった。葉窒素含有率はSpで最高,Soで最低であり,光合成窒素利用効率はDoで最高,Soで最低であった。800ppmの環境CO₂濃度での光合成速度の400ppmでの速度に対する比は,Soで最高,Spで最低であった。これらの結果は,高緯度北極陸上生態系において,大気CO₂濃度の増加に対する光合成の応答は,短期的には木本植物より草本植物の方が敏感であることを示唆した。

シソーラス用語： *北極圏 ,  *ツンドラ ,  ノルウェー王国 ,  植物 ,  速度 ,  含有量 ,  効率 ,  草本 ,  特性 ,  *ユキノシタ科 ,  *ヤナギ科 ,  *バラ科 ,  *光合成 ,  *二酸化炭素 ,  *高緯度北極 ,  維管束植物 ,  光合成速度 ,  窒素利用効率 ,  木本植物 ,  *大気中二酸化炭素
準シソーラス用語： ノルウェー ,  窒素含有量 ,  草本植物 ,  *ムラサキユキノシタ ,  *キョクチヤナギ ,  *チョウノスケソウ

分類 (2件)： 光合成  (EB10020I) ,  植物に対する影響  (EE04030Z)

タイトルに関連する用語 (6件)： 高緯度北極 ,  ツンドラ ,  優占種 ,  光合成 ,  チャンバー ,  試験