抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本発表では,司書課程向けの「図書館制度・経営論」のテキスト,図書館関連法規に関する記載を含む図書館情報学入門書で現在流通しているものを11種取り上げ,それらの図書が図書館員の法的リテラシー形成のうえで,その記述にどのような特色があり,どのような問題点を有するのかについて,批判法学の視点から考察する。この分析から,全体に占める制度論の記述が占める割合が少ないこと,法解釈に関わる記述の特色から,恣意的な法解釈が為されていたり,現行法から当為を導くという自然主義的誤謬に陥ったりしているという問題を抱えていること,その記述の問題を克服する在り方も追究されつつあるが,依然改善を要するということが明らかとなった。(著者抄録)