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J-GLOBAL ID：201702216763196188   整理番号：17A0985086

土岐花崗岩のブロックサンプルを用いた拡散試験

Diffusion Experiment using Block Sample of the Toki Granite

著者 (5件)： 濱克宏 (日本原子力研究開発機構 東濃地科セ) ,  岩崎理代 (日本原子力研究開発機構 東濃地科セ) ,  岩崎理代 (ダイヤコンサルタント) ,  森川佳太 (日本原子力研究開発機構 東濃地科セ) ,  森川佳太 (ダイヤコンサルタント)
資料名： 日本原子力研究開発機構JAEA-Technology(Web)
号： 2017-015  ページ： WEB ONLY  発行年： 2017年07月 
JST資料番号： U0305A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構では,「地層処分技術に関する研究開発」のうち深地層の科学的研究(地層科学研究)の一環として,結晶質岩(花崗岩)を対象とした超深地層研究所計画を岐阜県瑞浪市において進めている。本計画は,「深部地質環境の調査・解析・評価技術の基盤の整備」および「深地層における工学技術の基盤の整備」を第1段階から第3段階までを通した全体目標として定め,「第1段階:地表からの調査予測研究段階」,「第2段階:研究坑道の掘削を伴う研究段階」,「第3段階:研究坑道を利用した研究段階」の3段階からなる計画である。現在は,第3段階における調査研究を進めている。物質移動に関する調査研究は,研究坑道周辺の数m~100m程度のブロックスケールを対象にして,岩盤中の物質移動に関わる現象の理解を進めつつ,物質移動に関わるパラメータ値の測定技術および物質移動に関わるモデル化・解析・評価技術を体系的に整備することを目標として実施している。岩石中の微視的な構造が物質移動に果たす役割を評価することを目的として,岩石ブロックサンプル(30cm×30cm×20cm)を用いた拡散試験を実施した。拡散試験実施後の岩石ブロックサンプルを切断し,試験後の岩石中でのトレーサーとして添加したウラニンの分布を観察した。その結果,石英などの鉱物では,鉱物粒界や粒内割れ目にウラニンが認められ,一方,特定の鉱物(斜長石)では,鉱物内部にウラニンの分布が確認された。このことは,微小空隙の分布や鉱物分布がウラニンの拡散に影響を与えていることを示すと考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： *深地層処分 ,  *花崗岩 ,  研究施設 ,  廃棄物処分施設 ,  岐阜県 ,  物質移動 ,  *高レベル廃棄物
準シソーラス用語： 瑞浪超深地層研究所

分類 (1件)： 放射性廃棄物  (MB05000Y)

引用文献 (8件)：

• 日本原子力研究開発機構 : “超深地層研究所地層科学研究基本計画”, JAEA-Review 2015-015 (2015), 39p.
• 濱 克宏,岩月輝希,松井裕哉,見掛信一郎,笹尾英嗣,大澤英昭:“超深地層研究所計画における調査研究計画-第3期中長期計画における調査研究”, JAEA-Review 2016-004 (2016), 38p.
• Crank, J.: “The Mathematics of Diffusion”, Oxford University Press, 2nd edition (1980).
• 石橋正祐紀, 笹尾英嗣, 尾上博則 :“深部結晶質岩における割れ目の地質学的特徴と水理学的特徴”,日本応用地質学会, 平成24年度 研究発表会講演論文集 (2012).
• 國丸貴紀, 森川佳太, 舘幸男, 久野義夫, 細谷真一, 下田紗音子, 加藤博康, 中澤俊之, 生瀬博之, 久保田政子 : “花崗岩試料を用いた収着・拡散試験および間隙率測定”, JAEAData/ Code 2012-013 (2012), 96p.

タイトルに関連する用語 (4件)： 花崗岩 ,  サンプル ,  拡散 ,  試験