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J-GLOBAL ID:201702217087241416   整理番号:17A1617375

小規模農家の設定条件での食の安全性に関する工芸作物拡大の結果の評価:北ガーナの綿生産及び中央エチオピアのサトウキビ生産からの知見

Assessing the food security outcomes of industrial crop expansion in smallholder settings: insights from cotton production in Northern Ghana and sugarcane production in Central Ethiopia
著者 (5件):
資料名:
巻: 12  号:ページ: 677-693  発行年: 2017年09月 
JST資料番号: L8199A  ISSN: 1862-4065  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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現在,サブサハラアフリカ(SSA)では工芸作物(IC)の生産が拡大しているが,これは地域の食の安全性に重要な影響を与えると考えられる。本研究は,その影響を総合的に把握する方法論を検討し,SSAの小規模農家に手法を適用して試験した。本手法の重要な点は,複雑な観点を持つ食の安全性を四つの柱(食の豊富さ,入手し易さ,有効性,安定性)から全体的に把握するために世帯栄養摂取量を共通単位に用いたこと,併せて,家庭の食の安全性における女性の役割も考慮したことである。小規模農家を条件とし,異なるIC(北部ガーナでの綿及び中央エチオピアでのサトウキビ)の生産による影響を調べた。世帯アンケート調査(世帯構成,栄養摂取量,家計収支,営農,無給労働,教育水準に関わる諸事項)を実施し,ICの生産農家と自給農家(対照)を比較分析した。その結果,どちらの調査地でもIC農家は対照農家よりも総収入が大きかったが,食の安全性では違いがあった。サトウキビ農家は関連産業の活況により収入へのIC生産の寄与が大きく,自給農家より安全性が高かった。しかし,ガーナの綿農家は,綿産業の停滞と地域の高い貧困発生率,大家族及び綿栽培の労働集約的性質が相まって自給農家より栄養摂取量が低かった。IC農家では食糧購入への依存によるリスクを認め,依存率が高いためにサトウキビ農家の方が市場価格変動のリスクがある栄養摂取量の割合が高かった。本研究では既往研究と同様に教育水準と食の安全性とに強い相関を認めた。また,家庭内での役割などの点での男女格差による隠れたリスクも認め,機会費用に基づいて無給労働の調整により栄養摂取のリスクを相殺できると考察した。
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分類 (2件):
分類
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食品一般  ,  作物栽培一般 
引用文献 (98件):
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  • Alexandratos N, Bruinsma J (2012) World agriculture: towards 2015/2030: the 2012 revision. FAO, Rome
  • Amrouk EM, Rakotoarisoa MA, Chang K (2013) Structural changes in the sugar market and implications for sugarcane smallholders in developing countries. FAO, Rome
  • Arndt C, Benfica R, Thurlow J (2011) Gender implications of biofuels expansion in Africa: the case of mozambique. World Dev 39:1649-1662. doi:10.1016/j.worlddev.2011.02.012
  • Backiny-Yetna P, Mcgee K (2015) Gender differentials and agricultural productivity in Niger. World Bank, Washington, DC
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