抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2014年10月8日に起きた皆既月食をデジタルカメラで撮影し,その画像を用いて三重県内の都市の相対位置関係を求めるという試みを行った。この試みは,地上の位置関係が天球上に反転して投影されるという視差の特徴を利用したものである。都市の位置推定のためには,観測地点間での微小な月の視差を検出することが必要であり,県内各地で撮影された月食画像を集める必要がある。皆既月食当日,三重県内は曇天であったが,市民からの協力も得て県内各地から500枚以上の画像が集まり,そのうちの122枚が解析可能な画像であった。解析の結果,三重県の6都市のうちの3都市における月の視差を5′′以下の精度で求めることができ,月食画像から推定した都市の位置は既存地図とほぼ一致した。この結果は月食画像を用いて県という狭い範囲内の都市位置を求めることが可能であることを示すものである。(著者抄録)