抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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カナダで最も進んだ工業の一つは,オンタリオ州南部のサーニアにあるケミカルバレーと呼ばれる地域の石油化学である。以前は石炭と木材を原料とした工業が行われていたが,1850年代に油田が開発されて以降,付近に多くの製油所が建設された。以前は灯油や潤滑油が製品の中心であったが,石油精製技術の改善が進められ,石油化学の原料が生産されるようになった。1900年代に入り,自動車が普及すると,これらの燃料も生産されるようになり,流動接触分解やポリマー化,アイソマー化,アルキル化等の技術が石油製品の改良に用いられた。第二次世界大戦中には天然ゴムの不足に伴い,合成ゴムのプラントが建設されるなど,石油化学工業が大きく発展し,その後も発展を続けている。現在は,石油ベースの原料から徐々にバイオマスを原料としたプラントに変わりつつあるが,すぐに化石燃料が消滅することはない。