抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文は,琵琶湖の外来魚問題の背景と経緯を紹介した。ブルーギルは,琵琶湖の最大内湖である西の湖で1965年に最初に記録され,1970年代前半までに琵琶湖全域に広がった。オオクチバスは,1974年から1977年にかけて琵琶湖内での分布を拡大した。侵略的外来魚の生息抑制対策として,漁業者による外来魚駆除事業,琵琶湖レジャー条例に基づく釣り人の協力による外来魚の回収事業,電気ショッカーボートを利用した外来魚の選択的捕獲が実施された。広大な琵琶湖には,膨大な量の外来魚が生息し,これら外来魚を在来魚類への影響を受忍できる程度にまで低密度に抑え込む道のりは途上にあり,特に生息密度が低減しても有効性を維持できる,捕獲や繁殖阻止などの生息抑制手法を開発する必要があった。