抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,ディープ・ラーニング・プログラミングの第1歩としてツールChainerを用い,2入力1出力のAND回路のプログラムを作成する方法を解説した。具体的には,1)ライブラリのインポート,2)ニューラル・ネットワークの構造の設定,3)オプションの設定,4)データの作成とニューラル・ネットワークの設定,5)実行と結果の評価について説明した。AND回路は入力を2つに分ける問題なので,Chainerで実現するには2入力2出力のニューラル・ネットワークで表現した方が学習が容易なことを示した。また,2)として教師データとの誤差を計算するソフトマックス・クロス・エントロピーや,ノードのつながりを表現する方法について述べた。3)では効率的に学習するためにデータを小分けにして学習するミニバッチ学習でのバッチ・サイズや,与えられた入力データすべてが1回ずつ学習されたら1増える学習回数(エポック)について説明した。4)ではニューラル・ネットワークの関数の登録や最適化関数,損失関数の設定について述べた。Chainerで作ったプログラムの構造はpng形式の画像として見ることができるので,作成したAND接続を表すブロックと誤差を計算するブロックを示した。さらに,ディープ・ラーニングの実行後に出力される正答率や誤差率の表示方法を説明した。