抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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犯罪に関連した法科学の異種混合性に注目し,法科学の異分野間の協働がどのような特性を持つのかを明らかにすることを目的とした。科学鑑定を行う法科学ラボラトリでの質的調査に基づき,法科学の異分野間協働がどのようになされるのかを分析し,その特徴を明らかにした。また,従来の協働研究やDNA型鑑定を扱ってきた法科学に関する先行研究に新たな知見を示した。先行研究とは異なる協働の在り方を示し,法科学分野間の論争や法科学のDNA型鑑定化の動きを検討して,こうした目的を達成した。法科学における協働は,その在り方が裁判の影響を受けるという特性があった。裁判では,各分野が鑑定手法の大枠を共有することで,その異種混合性を保持しながら結びついていることが問題視された。また,鑑定実践の標準化が求められた。この鑑定分野間の実践の標準化とは,DNA型鑑定のやり方に,他の分野をまとめる形を取った。