抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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商品カテゴリーの価格と店舗全体の価格イメージの関係に注目した先行研究では,1)カテゴリーの中の品揃えの違い,2)購買頻度などのカテゴリー特性の違いによって価格イメージが異なることがわかっている。本論文では,i)特売実施に関するイメージとの関係,ii)複数の価格イメージの項目間での比較を考慮し,店舗全体の価格イメージに貢献するカテゴリーについて分析した。まず,首都圏に展開する19社のスーパーマーケット店舗で22の主要カテゴリーについて,i)特売をよくしていている,ii)全体的に価格が安い,iii)特売時の値引き幅が大きい,iv)コストパフォーマンスがよいといったイメージ項目について,そう思う/そう思わないの回答が得た。その結果,価格の要素に関するイメージはパン,冷凍食品,豆腐で強く,乾物類,調味料,油で弱かった。次に,i)~iv)それぞれを目的変数,22カテゴリー項目を説明変数として二項ロジスティック回帰分析を行い,調整変数として店舗ロイヤリティ変数とディスカウント型店舗変数を用いた。ii)とiv)の定常的な割安感のイメージには店舗ロイヤリティ変数とディスカウント型店舗変数が有意であり,特売という期間限定的な割安感のイメージにはそれらは非有意であった。また,店舗の価格イメージの形成に影響するカテゴリーはi)~iv)で異なることが確かめられた。