抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現在,民間航空分野において,航空機の運航に必要な情報を関係者間で効率的・安全に共有するための情報基盤としてSWIM(System Wide Information Management)の検討が行われている。SWIMでは,効率的に情報交換を行うことで,シームレスなATM(Air Traffic Management)サービス連携をめざしている。著者らは,空港面における情報共有基盤SWIMへのアクセス媒体として検討されている,次世代の航空通信システムであるAeroMACS(Aeronautical Mobile Airport Communications System)の研究開発を実施してきた。AeroMACSを用いて,空港面のみならず,航空機の離着陸時においても様々な情報を共有できることは,航空交通の安全性向上に有効である。しかし,AeroMACSはWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)をベースとしたシステムであり,移動速度が120km/hまでしか想定されていない。そこで本論文では,航空機の離着陸時のような高速移動時においても十分な通信性能を確保できるかを検証するために,実験用航空機とAeroMACS規格に準じたプロトタイプシステムを用いて飛行実験を実施し,飛行時の通信性能について検討する。飛行実験の結果,移動速度が200km/hであってもRSSI(Received Signal Strength Indicator)が十分に高ければ大容量通信が可能であることを実証する。また,アンテナを上下につけることによりアンテナダイバーシチ効果が得られることを確かめる。(著者抄録)