抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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下水処理場から発生する温室効果ガス(GHG)のなかで,汚泥焼却炉から排出される一酸化二窒素(N
2O)の占める割合が比較的高い。N
2Oは,地球温暖化係数がCO
2の298倍と高く,その排出量を低減することが,GHG排出対策として重要である。N
2Oは,焼却温度を850°C以上の高温にすることで削減可能だが,省エネルギー化の観点から望ましくない。そこで,気泡流動焼却炉をベースに,燃料や電力消費量を低減して省エネルギー化を実現するとともに,焼却温度の高温化によりN
2O排出を大幅に抑制することでGHGs句源に寄与する「気泡式高効率二段燃焼炉」(以下,本技術)を神鋼環境ソリューションが開発し,平成26年6月10日付けでJSの新技術II類に選定された。本技術は,気泡流動焼却炉の燃焼空気を,一次空気と二次空気に分けて吹き込む「二段燃焼方式」を採用し,二次空気の吹込流速,位置,本数,向きの最適化により局所高温部を形成し,燃料消費量を増加させずにN
2Oの排出を抑制できる。本稿は,本技術の概要および導入事例について記した。