抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「タングラム」ゲームでは,正方形を分割してできる7個の「ピース」と「問題図形」が与えられ,解答者は7個のピースの全てを用いて,それらを重ねることなく問題図形を構成する。本稿では,この問題を解くことが可能なアルゴリズムを構成した。具体的には,まず,この問題を扱うための図形データの表現法と表現された図形を扱う基本的なアルゴリズムについて説明した。図形データの表現は「データ内部を常に左に見るように頂点を順番に訪ねるものとし,その順番での頂点座標」とした。基本アルゴリズムとしては,「二つの図形の角を合わせて,角同士を比較しやすくするための正規化」「二つの図形の合同判定」など6種類を説明した。次に,解法として,しらみつぶしに角を合わせることによる解法アルゴリズムを提示するとともに,このアルゴリズムによる時間計算量を提示した。さらに,アルゴリズムの簡略化による高速化についても述べた。その上で,上記アルゴリズムによるプログラムをパソコンで実行した結果の数例(問題,ピース,解のセット)を提示した。