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J-GLOBAL ID:201702218829216074   整理番号:17A1557341

火星いん石中の銀含有量とCu/Ag比と惑星分化への意義【Powered by NICT】

Silver contents and Cu/Ag ratios in Martian meteorites and the implications for planetary differentiation
著者 (2件):
資料名:
巻: 216  ページ: 96-114  発行年: 2017年 
JST資料番号: C0062A  ISSN: 0016-7037  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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銀とCuは低および高圧力-温度(P T)実験条件で硫化物融液-珪酸塩融液と金属-ケイ酸塩系で非常に類似した分配挙動を示し,マントル溶融,分別結晶作用および核-マントル分化はCu/Ag比に最も控えめな(3倍の範囲内で)影響を持つことを示唆する。この理由から,惑星体のマントル由来マグマ製品中のCu/Ag比は,マントルのそれを反映しており,いくつかの環境下において,バルク惑星組成と思われる。この仮説を検証するため,火星隕石の異なるグループにおける新しいAg質量分率およびCu/Ag比は地球マントルのコンドライトと試料からのデータと比較した。複輝石かんらん岩,カンラン石斑状と玄武岩質シャーゴッタイト中の銀含有量とナクライト範囲1.9と12.3ng/gの間であった。データは,MgO含有量の負の傾向を示し,Cu含有量と正に相関した。可変初期_E~143Nd値を表示し,マグマの進化と物理化学的条件の多様なスペクトルを表すのにもかかわらず,シャーゴッタイト,ナクライトは,Cu/Ag比(1080±320, 1s, n=14)の限られた変動を示した。比較的一定Cu/Agは親マグマの生成と進化中のCuからAgの分画限られたを示唆し,硫化物飽和が達成されたか否かに関係なく。火星隕石の平均Cu/Ag比は,火星のマントルのそれを反映し,そのAg含有量を制約する1.9±0.7ng/g(1s)であった。炭素質と頑火輝石コンドライトは500 2400のCu/Ag比の限られた範囲を示した。普通コンドライトは4500までのCu/Agの大きなばらつきを示し,これは母天体変成作用中のAg再分布によって引き起こされた可能性がある。コンドライトの大部分は火星のマントル値と区別できないCu/Ag比を持ち,火星のコア形成は,CuとAg含有量を枯渇させたが,これはバルク火星と比較してマントルのCu/Ag比を有意に変化させなかったことを示した。火星バルクは地球よりやや揮発性元素に富むが,火星のマントルはCuに対して15の因子,例えば,中程度に揮発性の元素CuとAgのより強い減少を示した。この観察は,地球のための提案された火星の低P-T条件でのコア形成では,高P-T条件においてよりもCuとAgのより親鉄挙動をもたらしたことが示唆された実験研究と一致した。とは対照的に,火星と地球のマントル(Cu/Ag_地球=3500±1000)のCu/Ag比は3倍,高P-T条件においてもCuとAgの分別制限を意味するだけで差を示した。濃度データは,惑星の中心核形成期の親鉄元素の分配は惑星体の大きさ,は地球のような大きな地球型惑星の分化に特に重要なに比例するという考えを支持する。まとめると,火星と地球のマントルおよびコンドライトのデータからマグマ生成物に及ぼすAgとCuのデータは実験的予測を確認し,惑星中心核形成と高温マグマ進化中のCuとAgの限られた分別を支持し,初期太陽星雲過程である。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】
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分類 (4件):
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惑星  ,  流星,すい星,いん石  ,  同位体地質学  ,  岩石圏の地球化学一般 

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